学会・講演 〜2021|奥 謙太郎|公開 2026年10月20日(2017〜2021年に公開した講演報告記事20本を、1本に再編したものです。)
この記事の要点
2017〜2021年、院長 奥謙太郎は日本美容皮膚科学会などの国内学会と、アジア・アメリカの海外フォーラムで講演を重ねました。中心テーマは、ピコ秒レーザー「ピコシュア」によるシミ・肝斑・ニキビ治療と、スカルプシュア・テンプシュアの臨床応用です。2021年秋には、開発段階から携わった「ピコシュアプロ」の第1号機が当院に導入されました。
はじめに
2017年から2021年は、当時のあざみ野ヒルズスキンクリニックの院長として、国内外の学会で講演を重ねた期間です。国内では日本美容皮膚科学会、日本美容外科学会、日本形成外科学会総会に、海外ではベトナム、シンガポール、マレーシア、台湾、インドネシア、アメリカのフォーラムに登壇しました。2018年頃からは、Cynosure社のAdvisory Board Memberとして機器の開発にも携わっています。
この期間の主な出来事です。
- 2017年|日本美容皮膚科学会総会で、ピコシュア650症例の治療経験を発表し、学会から感謝状を受けました。
- 2019年|アメリカレーザー医学会(ASLMS)で、ピコシュアによる活動性ニキビ治療を口頭発表しました。
- 2019年|Cynosure Asia Pacific Forumで、スカルプシュア運営委員会とMedical Advisory Board Meetingに日本代表として参加しました。
- 2021年|開発段階から携わったピコシュアプロの第1号機が、当院に導入されました。
この記事は、当時グレイスジャーナルに書いた報告記事を、1本にまとめ直したものです。
各講演の内容は当時の報告に基づいています。治療の効果や経過には個人差があり、講演で扱った治療の多くは自由診療です。
1. 2017〜2021年の登壇一覧
2017〜2021年に行った20件の講演・セミナー・講義を、日付順に並べました。項目名から、それぞれの講演の内容へ移動できます。
| 日付 | 学会・イベント | 開催地 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 8月1日 | 日本美容皮膚科学会総会2017(シンポジウム) | 大阪 | 導入1年・650症例のシミ治療を報告 |
| 8月2日 | 日本美容皮膚科学会総会2017(ランチョンセミナー) | — | 3つの照射モードでニキビ・しわへ応用 |
| 9月15日 | ピコシュア テクニカルセミナー | サイノシュア本社 | 国内の医師へ照射テクニックを解説 |
| 8月7日 | 日本美容皮膚科学会総会2018 | 東京国際フォーラム | ピコシュアで考える肌の若返り |
| 12月11日 | Cynosure APAC Forum 2018 in シンガポール | シンガポール(Centennial Tower) | ピコシュア・スカルプシュアの講演と実演 |
| 3月28日 | レーザー講演 in ベトナム・ハノイ | ベトナム・ハノイ(メリア・ハノイ) | アジアの医師へ照射法とライブデモ |
| 4月5日 | ASLMS(アメリカレーザー医学会)2019 | アメリカ・コロラド州デンバー(Colorado Convention Center) | 活動性ニキビへのピコシュアを口頭発表 |
| 4月21日 | 日本美容外科学会JSAS2019 | — | ピコレーザーを担当、肝斑の併用治療も |
| 6月7日 | Cynosure Asia Pacific Forum 2019 Day.1 | マカオ(フォーシーズンズホテル) | 運営委員会と医学諮問委員会に参加 |
| 6月8日 | Cynosure Asia Pacific Forum 2019 Day.2 | マカオ | テンプシュア Enviの講演と3時間の実演 |
| 7月23日 | インドネシア大学医学部病院での講演・ハンズオンセミナー | インドネシア・ジャカルタ(国立インドネシア大学医学部病院) | スカルプシュアの講演とハンズオン |
| 8月1日 | 日本美容皮膚科学会2019(ランチョンセミナー・教育講演) | 熊本 | 755nmのシミ治療と教育講演の2講演 |
| 8月7日 | ベトナムの医師向けピコシュア講義 | — | 来日した医師4名へ3時間の講義 |
| 8月12日 | ADAC2019(Aesthetic Dermatology Academy Conference) | マレーシア・クアラルンプール(The Majestic Hotel Kuala Lumpur) | 重症ニキビの照射法とテンプシュアの経過 |
| 10月2日 | テンプシュア トレーニング(Research and Training Center認定後初) | — | 認定後初、フィリピンの医師団へ指導 |
| 10月4日 | 日本美容外科学会総会(JSAPS) | 東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾート | スカルプシュアで整えるボディライン |
| 12月1日 | LSMROC(台湾レーザー医学会) | 台湾 | ピコシュアとスカルプシュアで3講演 |
| 12月20日 | Cynosure APAC Forum 2019 Winter Meeting | インドネシア(ボロブドゥール寺院内 The Heritage convention center) | テンプシュアとニキビ治療など3講演 |
| 5月18日 | 第40回ASLMS(アメリカレーザー医学会) | — | ピコシュアの長期使用成績を分析 |
| 7月31日 | 第39回日本美容皮膚科学会 | 京都 | ピコシュアとシスペラの2講演 |
2. 講演の中心にあった治療
この期間の講演で繰り返しお話ししたのは、次の3つの機器を使った治療です。いずれも当時の講演内容で、現在の治療内容・承認状況・料金は、各公式ページに記載しています。
ピコシュア(PicoSure)/ピコシュアプロ(PICOSURE pro)
ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射するピコレーザーで、シミの原因となるメラニン(肌の色をつくる色素)を壊しやすい755nmの波長を用います。2017年の日本美容皮膚科学会総会では、導入約1年・650症例の経験と、FLAT・FOCUS・SPOTの3つの照射モードを組み合わせる考え方をお話ししました。その後、フラクショナル照射(光を細かい点状に分けて当てる方法)による肌の若返りや、ニキビ・小じわ・毛穴への使い方へと、講演の内容を広げていきました。
2019年のASLMS(アメリカレーザー医学会)では活動性ニキビへの照射法を口頭発表し、2021年の第40回ASLMSでは、長期使用成績を分析し、効果を引き出しながら望まぬ副作用を避ける使い方を発表しました。2021年秋には、Cynosure社のAdvisory Board Memberとして開発段階から携わった後継機ピコシュアプロが当院に導入され、現在はピコシュアプロで治療を行っています。ピコシュアプロは2023年に国内で医療機器の承認を取得しています(承認番号 30500BZX00079000)。
テンプシュア(TempSure Envi)
RF(高周波)の熱を皮膚の内側へ届ける機器です。治療温度を制御する仕組み(therapeutic logic control)を持ち、皮膚の温度を監視しながら照射します。当院は2019年3月に導入し、高周波機器に求める「効果が期待できるパワー・施術の痛みの少なさ・やけどなどのリスクに配慮した設計」の3つの条件から選んだ機器だとお話ししていました。
2019年は、Cynosure Asia Pacific Forum(マカオ)での講演とライブデモンストレーション、ADAC2019(マレーシア)での導入数か月の経過報告、Research and Training Center認定後初めてのトレーニング、Cynosure APAC Forum winter meeting(インドネシア)での講演と、テンプシュアがこの年の講演の柱の一つでした。テンプシュアは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
スカルプシュア(SculpSure)
皮下脂肪(皮膚の下にある脂肪)にレーザーの熱を届けて、脂肪を減らすことを狙う痩身レーザーです。講演では、コラーゲンやエラスチン(肌の弾力を支える線維)にも熱を届けて皮膚の引き締めを狙う考え方や、1回25分ほどの照射で熱と冷却を組み合わせる施術の流れをお話ししました。
2018年のCynosure APAC Forum(シンガポール)でのライブデモンストレーション、2019年のスカルプシュア運営委員会への参加、インドネシア大学医学部病院でのハンズオンセミナー、日本美容外科学会総会(JSAPS)、台湾レーザー医学会LSMROCなどで、どこに、どのように照射すればボディラインが整うかという照射プランの考え方を議論しました。ここに記したのは当時の講演内容で、効果の出方には個人差があります。
BEAUTY NAVI(hillspremium.com)は、当院で治療を受けた患者様の口コミを掲載するサイトです。掲載内容は個人の感想で、効果や感じ方には個人差があります。
3. 2017年

2017年8月1日
日本美容皮膚科学会総会2017(シンポジウム)
テーマ ピコ秒レーザー「ピコシュア」による色素病変治療についての招待講演
大阪で開催された日本美容皮膚科学会総会にて、初日はシンポジウムで色素病変(シミ)へのピコ秒レーザーの対応について、翌日はランチョンセミナーで招待講演を行いました。
ピコ秒レーザーは知識と技術を要する機器だからこそ、一人ひとりの肌状態を見極めた照射が結果につながると考えています。

2017年8月2日
日本美容皮膚科学会総会2017(ランチョンセミナー)
テーマ ピコシュアの美容皮膚科診療への応用(シミ・ニキビ・しわ治療)
美容皮膚科学会総会2日目のランチョンセミナーでは、ピコシュアの応用方法について講演し、会場前には長い列ができるほどの関心の高さがうかがえました。
ピコシュアは決まったプロトコルでは結果が出にくいレーザーであるからこそ、症例ごとの見極めが治療成果につながると考えています。



2017年9月15日
ピコシュア テクニカルセミナー
テーマ ピコシュアの照射テクニックに関する国内医師向けテクニカルセミナー
サイノシュア本社にて、全国の医師を対象にピコシュアのテクニカルセミナーを開催しました。良い施術結果を得るには、まず肌状態を正確に把握することが重要で、UV画像や触診によるメラニン(肌の色を作る色素)の評価が照射前の大事なポイントであると説明しています。また、ピコシュアは他のレーザーと照射特性が大きく異なるため、その違いを理解せずに照射すると期待した結果が得られないだけでなく副反応が大きくなる可能性があるとも述べています。岩手や滋賀など遠方から参加した医師との交流や、同領域の医師との会食を通じて理論的な意見交換も行ったとのことです。
ピコシュアは肌診断と照射理論の理解が結果を左右するため、今後も安全で効果的な治療法の普及に努めたいと考えています。
4. 2018年


2018年8月7日
日本美容皮膚科学会総会2018
テーマ ピコシュアによるSkin Revitalization(肌の若返り)についての講演
東京国際フォーラムで開催された日本美容皮膚科学会総会にて、「PicoSureによるSkin Revitalization」と題した講演を行いました。
症状に合わせて照射方法を工夫することで、シミ治療にとどまらない肌質改善の可能性を広げていきたいと考えています。



2018年12月11日
Cynosure APAC Forum 2018 in シンガポール
テーマ ピコシュア・スカルプシュアに関する学術講演とライブデモンストレーション
シンガポールのCentennial Towerで開催されたCynosure APAC Forumにて、アジア各国の医師向けにピコシュアとスカルプシュアについての学術講演とライブデモンストレーションを行いました。
機器の使い方だけでなく、なぜその結果が出るのかという理論を熟知した上で治療することが、満足度の高い結果につながると考えています。
5. 2019年



2019年3月28日
レーザー講演 in ベトナム・ハノイ
テーマ ピコシュア・スカルプシュアについての講演とライブデモンストレーション
ベトナムの首都ハノイの「メリア・ハノイ」にて講演を行い、300人収容の会場が満員になる盛況ぶりだったとのことです。
同じ機器でも照射方法によって効果は大きく変わるため、正確な照射技術を伝えることを大切にしています。



2019年4月5日
ASLMS(アメリカレーザー医学会)2019
テーマ 活動性ニキビに対するピコシュア治療の有効性と安全性についての報告
アメリカ・コロラド州デンバーのColorado Convention Centerで開催されたアメリカレーザー医学会(ASLMS)にて、口頭講演を行いました。
世界の研究者との交流で得た知見を、早速クリニックでの診療に反映させていきたいと考えています。



2019年4月21日
日本美容外科学会JSAS2019
テーマ 色素性疾患・刺青に対するレーザー・光治療機器の有効性についてのセッション講演(ピコレーザー担当)
日本美容外科学会からの依頼で、「色素性疾患・刺青にレーザー・光治療機器はどこまで有効か」と題したセッションに登壇し、ピコレーザーについて発表しました。
肝斑治療の体系化には今後も研究の積み重ねが必要であり、日本がリーダーシップをとれるよう取り組みを続けたいと考えています。



2019年6月7日
Cynosure Asia Pacific Forum 2019 Day.1
テーマ スカルプシュア運営委員会・Medical Advisory Board Meetingへの日本代表としての参加
マカオのフォーシーズンズホテルで開催されたCynosure Asia Pacific Forum2019にて、日本代表医師として講演と2つの会議に参加しました。
臨床的・科学的な知識を各国の医師と共有し、最善の治療方法を確立していくことに意義を感じています。



2019年6月8日
Cynosure Asia Pacific Forum 2019 Day.2
テーマ 高性能RF機器「テンプシュアEnvi」についての講演とライブデモンストレーション
マカオでのCynosure Asia Pacific Forum本番として、当院がアジア1号機を導入した高性能RF機器「テンプシュアEnvi」についての講演を行いました。
高性能な機器であっても、患者一人ひとりに合わせたテーラーメイドの照射が快適で満足度の高い結果につながると考えています。



2019年7月23日
インドネシア大学医学部病院での講演・ハンズオンセミナー
テーマ 脂肪溶解レーザー「スカルプシュア」の理論と施術についての講演
インドネシアの国立大学より招待を受け、ジャカルタの国立インドネシア大学医学部病院にて講演とハンズオンセミナーを行いました。
美しいボディラインを作るには、患者ごとの脂肪のつき方や皮膚の質感を確認しながらの丁寧なアセスメントが欠かせないと考えています。


2019年8月1日
日本美容皮膚科学会2019(ランチョンセミナー・教育講演)
テーマ ピコレーザーの世界的潮流とシミ・肝斑を含む全顔リジュビネーションについての講演
熊本で開催された日本美容皮膚科学会総会にて、ランチョンセミナーと教育講演の依頼を受け、ピコセコンドレーザーについての世界的な潮流や、シミ・肝斑を含めた全顔の若返り治療について講演しました。
ピコレーザーを深く知るほど、治療に必要な理論の理解の重要性を実感しており、今後も考察を続けていきたいと考えています。



2019年8月7日
ベトナムの医師向けピコシュア講義
テーマ ベトナムの医師向けピコシュアの特性と色素性疾患治療法についての講義
以前ベトナム・ハノイでの講演の際に医師から「ピコシュアについてもっと教えてほしい」とのリクエストを受け、4名の医師がそのために来日し講義を行いました。
どんなお肌に、どんな目的で、どのように照射するかを理解した上での技術が、狙った結果につながると考えています。



2019年8月12日
ADAC2019(Aesthetic Dermatology Academy Conference)
テーマ ピコシュアの新たな使用方法と高性能RF「テンプシュア」についての講演
マレーシアのクアラルンプールで開催されたアジア最大規模の国際美容皮膚科学会ADAC2019にて、ピコシュアの新たな使用方法と、当院がアジア1号機を導入した高性能RF「テンプシュア」について講演しました。
国際学会での学びを日々の診療に活かし、より良い治療の方向性を模索し続けたいと考えています。



2019年10月2日
テンプシュア トレーニング(Research and Training Center認定後初)
テーマ フィリピンの医師グループへのテンプシュアのレクチャー&トレーニング
当院がResearch and Training Centerとして認定を受けた後、初めてのトレーニングを行いました。
海外から学びに来る医師の期待に応えられるよう、理論と実践の両方を伝えるトレーニングを今後も続けていきたいと考えています。



2019年10月4日
日本美容外科学会総会(JSAPS)
テーマ 脂肪溶解レーザー「スカルプシュア」についての講演
ディズニーリゾートに隣接する東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートで開催された日本美容外科学会総会にて、スカルプシュアについて講演しました。
無理なダイエットに頼らず、ダウンタイムの少ない方法で理想のボディラインづくりをサポートしたいと考えています。



2019年12月1日
LSMROC(台湾レーザー医学会)
テーマ ピコシュアによる肌若返り・ニキビ治療とスカルプシュアによるボディライン形成についての3講演
年に一度開催されるLSMROC(台湾レーザー医学会)から依頼を受け、ピコシュアとスカルプシュアについて3つのセッションで講演しました。
各機器の得意分野を組み合わせることで、効果を高めつつダウンタイムを抑える治療を追求していきたいと考えています。



2019年12月20日
Cynosure APAC Forum 2019 Winter Meeting
テーマ テンプシュア・ピコシュアによるニキビ治療とスカルプシュアによるボディライン形成についての講演
世界遺産ボロブドゥール寺院内にあるThe Heritage convention centerで開催されたCynosure APAC Forum winter meetingにて、その年最後の海外講演を行いました。
新しい治療法を開発した後も継続的に改善を重ねることが、より良い結果につながると考えています。
6. 2021年

2021年5月18日
第40回ASLMS(アメリカレーザー医学会)
テーマ ピコシュアの長期使用成績分析についての講演
アメリカレーザー医学会(ASLMS)にて、ピコシュアの長期使用成績の分析について発表しました。
効果と安全性の両方を高めるための知見を、今後も国内外に発信していきたいと考えています。


2021年7月31日
第39回日本美容皮膚科学会
テーマ ピコシュアの応用可能性と新たなシミ治療外用薬「シスペラ」についての2講演
京都で開催された第39回日本美容皮膚科学会にて、2つのテーマで講演しました。
機器や外用剤それぞれの理論を理解した上で使いこなすことが、副作用を抑えながら結果につなげる鍵になると考えています。
よくある質問
2017〜2021年に、奥謙太郎院長が登壇した主な学会・講演は?
2017〜2021年は、国内外で20件の講演・セミナー・講義を行いました。海外ではASLMS(アメリカレーザー医学会)の2019年デンバー大会と2021年の第40回、Cynosure社のアジア太平洋地域フォーラム(2018年シンガポール、2019年マカオ・インドネシア)、ADAC2019(マレーシア)、台湾レーザー医学会LSMROC、インドネシア大学医学部病院での講演などで登壇しました。国内では日本美容皮膚科学会総会(2017年大阪・2018年東京・2019年熊本・2021年京都)、日本美容外科学会のJSAS2019とJSAPS 2019で講演しました。
ASLMS(アメリカレーザー医学会)では、何を発表しましたか?
2019年のデンバー大会では、「活動性ニキビに対するピコシュア治療の有効性と安全性」を口頭発表しました。炎症を起こしている今のニキビにピコシュアを用いる方法についての演題です。2021年の第40回ASLMSでは、ピコシュアの長期使用成績を分析し、効果を引き出しながら望まぬ副作用を避けるための使い方を発表しました。
日本美容皮膚科学会総会では、どんな講演をしましたか?
2017年の大阪ではシンポジウムで導入約1年・650症例のシミ治療の経験を、ランチョンセミナーでニキビ・しわへの応用をお話ししました。2018年の東京では、ピコシュアによる肌の若返り(Skin Revitalization)を講演しました。2019年の熊本ではランチョンセミナーと教育講演の2つを担当し、755nmの波長によるシミ治療とピコレーザーの可能性をお話ししました。2021年の京都では、ピコシュアの使い方の工夫と、シミ治療外用薬シスペラの作用の考え方について講演しました。
ピコシュアとピコシュアプロは、どんな関係ですか?
ピコシュアは、この期間の講演の中心にあった、755nmの波長を用いるピコ秒レーザーです。ピコシュアプロはその後継機で、Cynosure社のAdvisory Board Memberとして院長 奥謙太郎が開発段階から携わり、2021年秋に当院に導入されました。ピコシュアプロは2023年に国内で医療機器の承認を取得しており、現在はピコシュアプロで治療を行っています。効果や経過には個人差があります。
テンプシュアとは、どんな機器ですか?
RF(高周波)の熱を皮膚の内側へ届ける機器で、治療温度を制御し、皮膚の温度を監視しながら照射する仕組みを持っています。2019年3月に当院が導入し、同年はマカオ、マレーシア、インドネシアでの講演や、フィリピンの医師団へのトレーニングで、その使い方と経過をお話ししました。テンプシュアは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。感じ方や変化の程度には個人差があります。
スカルプシュアについては、どんな講演をしましたか?
スカルプシュアは、皮下脂肪にレーザーの熱を届けて脂肪を減らすことを狙う痩身レーザーです。2018〜2019年に、シンガポール、ベトナム、インドネシア、台湾、日本の学会やセミナーで、波長の理論、1回25分ほどの施術の流れ、どこにどのように照射すればボディラインが整うかという照射プランの考え方をお話ししました。ここに記したのは当時の講演内容で、効果の出方には個人差があります。
講演で紹介した治療は、いまヒルズグレイスクリニックで受けられますか?
現在の治療内容・料金・リスク・承認状況は、ヒルズグレイスクリニックの公式サイトの各治療ページに記載しています。この期間の講演で扱った機器の中には、ピコシュア(現在は後継機のピコシュアプロを使用)のように、現在の機種ではないものがあります。当院は2022年春に移転し、あざみ野ヒルズスキンクリニックからヒルズグレイスクリニックに改称しました。どの治療が合うかは、横浜あざみ野の当院で診察を行い、肌の状態を確かめて適応を判断してからご説明します。
おわりに
学会や講演でお伝えしていることは、診察室で一人ひとりの患者さんに向き合うときの考え方と同じです。機器の設定や治療の順番には理由があり、その理由を海外の医師と共有し、議論を重ねることで、当院の治療も更新されてきました。この記録が、治療を検討される方の判断材料の一つになれば幸いです。
シミ・たるみ・肌質のお悩みは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。診察のうえで、一人ひとりに合った治療の組み立てをご提案します。カウンセリングのご予約はこちら →







