講演|美容医療で、治療を増やす前に考えたい「肌の状態」 ― AMWC JAPAN 2026

肌質改善

ヒルズグレイスクリニック院長・皮膚科医 奥謙太郎。米国レーザー医学会(ASLMS)専門医

執筆:奥 謙太郎

ヒルズグレイスクリニック 院長

この記事の要点

機器・出力・回数を追加する前に、エネルギーを受け取る肌の状態を考える。私が「The Gate Principle」として紹介した考え方です。2026年9月13日、AMWC JAPAN 2026(ザ・プリンス パークタワー東京)のコンビネーション治療のセッションで、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニック院長として「単独治療では届かない領域へ ― 線維芽細胞賦活によるコンビネーションの実践」と題して講演しました。同じ設定でエネルギーを与えても、受け取る皮膚の条件まで同じとは限らないため、講演では、超音波と架橋ヒアルロン酸を組み合わせる CrossTALK® でまず線維芽細胞の働きを促すことを目指し、その後に必要な治療を選ぶという順序を、二つの症例とともに紹介しました。ただし、複数の治療を行った症例の前後写真だけでは準備の段階の寄与を切り分けられず、この順序による有効性や安全性は引き続き検証していく必要があります(併用治療の有効性・安全性は確立されていません)。

はじめに

同じ機器を使い、同じ設定で治療をする。

それなら、皮膚の中でも同じことが起きているのでしょうか。

9月13日のAMWC JAPANで、私が会場の先生方と考えたかったのは、この問いでした。

演題は「単独治療では届かない領域へ ― 線維芽細胞賦活によるコンビネーションの実践」。

AMWC JAPAN 2026のHall 3で、コンビネーション治療について講演するヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎
9月13日、AMWC JAPAN 2026での講演。

複数の治療をどう組み合わせるかというセッションですが、私は、組み合わせる機器の説明から話を始めませんでした。

最初にお見せしたのは、二つの症例の前後写真です。

ひとつは、顔全体の若返りを目指した症例。もうひとつは、色素や血管への治療を含め、肌全体の質を整えることを目指した症例でした。

この時点では、何を使い、どの順序で治療したかは説明していません。

まず経過を見ていただき、その背景にある治療の考え方をたどってから、最後に同じ写真へ戻る。そんな順序で講演を進めました。

1. 「次は何を足すか」と考える、その前に

ひとつの治療で十分な変化が得られなかったとき、私たちは次の方法を考えます。

別の機器を組み合わせる。出力を上げる。治療回数を増やす。

目的に応じて、こうした選択が必要になることはあります。ただ、その選択を重ねる前に、確かめたいことがあります。

なぜ、その治療では十分に届かなかったのでしょうか。

機器の力が足りなかったのか。それとも、治療を受ける皮膚にも、考えるべき条件があったのか。

講演では、この問いをRF、つまり高周波を使う治療から考えました。

2. 図に描かれたとおりに、熱は届いているのか

RFの説明では、皮膚の断面図がよく使われます。

皮膚の内部に熱が生じ、真皮や、脂肪組織を支える線維性の構造に働きかける。図を見ると、どこに作用させたい治療なのかがわかります。

けれど、その図を見ながら、私はもう一つの問いを置きました。

「エネルギーは、私たちが意図したとおりに届いているのでしょうか」

AMWC JAPAN 2026でコンビネーション治療について講演するヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎
講演では、RF(高周波)を使う治療から、エネルギーの届き方を考えました。

図に描かれた作用は、治療で目指しているものです。それがどの肌でも同じように起きているかは、別に考える必要があります。

そこで講演では、水分を含んだ皮膚と、水分が少ない皮膚で、加熱の分布が異なる模式図を示しました。

皮膚の断面を2つ並べた水彩イラスト。同じ設定でエネルギーを与えても、水分を含んだ皮膚と水分が少ない皮膚では、熱の広がり方が異なる様子を示している
  1. 水分を含んだ皮膚
  2. 水分が少ない皮膚
同じ設定でエネルギーを与えても、受け取る皮膚の条件まで同じとは限りません。講演内容をもとにしたイメージです。細胞・線維・血管の大きさや色は模式的に表しています。水分だけで治療の結果が決まるわけではありません。

伝えたかったのは、水分だけで治療の結果が決まるということではありません。

同じ設定でエネルギーを与えても、それを受け取る側の条件まで同じとは限らない。

機器の設定を見直すこととともに、受け取る皮膚にも目を向けたい。そこから、今回の中心となる考え方につながります。

3. 皮膚は、治療を受ける「入口」でもある ― The Gate Principle

私はこの考え方を、「The Gate Principle」として紹介しました。

Gateは、入口や関門という意味です。

皮膚は治療の対象であると同時に、エネルギーが通過する入口でもあります。目的の場所に働きかけたいのであれば、その入口となる皮膚の状態を、先に考えておく必要があるのではないか。

皮膚の断面の水彩イラスト。皮膚の表面から入ったエネルギーが、入口となる表皮と真皮を通過してから、深い層の働きかけたい場所に届く様子と、真皮の線維芽細胞を示している
  1. 入口となる皮膚エネルギーが通過する
  2. 線維芽細胞コラーゲンなど、皮膚を支える成分をつくる細胞
  3. 働きかけたい場所
皮膚は治療の対象であると同時に、エネルギーが通過する入口でもあります。講演内容をもとにしたイメージです。細胞・線維・血管の大きさや色は模式的に表しています。

ここで注目したのが、真皮と、その環境をつくる線維芽細胞でした。

線維芽細胞は、コラーゲンなど、皮膚を支える成分をつくる細胞です。講演では、この細胞への働きかけを通じて、治療を受ける皮膚の環境を整えるという戦略を提示しました。

その方法として紹介したのが、超音波と架橋ヒアルロン酸を組み合わせるCrossTALK®です。

熱による刺激と、組織の伸展による刺激を組み合わせ、線維芽細胞の働きを促すことを目指す。そして、その後に必要な治療を選ぶ。

Journal of Cosmetic Dermatology(2025年)に掲載された奥美香子・奥謙太郎の論文 The Efficacy and Safety of Combining Cross-Linked Hyaluronic Acid Filler VYC-12L and Energy-Based Devices for Facial Skin Quality Improvement in Asians の表題部分
注入とエネルギーデバイスの併用について、当院の奥 美香子・奥 謙太郎が報告した論文(Journal of Cosmetic Dermatology, 2025)。18名を対象に、スキンバイブ(VYC-12L)の注入から約1か月後にエネルギーデバイス治療を行った前向き研究です。比較対照群は設けておらず、治療の順序や時期の優位性を検証した研究ではありません。当院のCrossTALK®では同じ日に超音波照射とスキンバイブ注入を行うこともあり、この論文の手順と同じとは限りません。

この順序を、冒頭の二つの症例で説明しました。

4. 最初にお見せした二つの症例へ

顔全体の若返りを目指した症例では、CrossTALK®を行った後に、RFとヒアルロン酸注入を組み合わせました。

もうひとつの症例では、CrossTALK®の後に、色素を狙うレーザーと、拡張した血管を狙うレーザーを使い分けました。

3つの皮膚の断面を並べた水彩イラスト。共通の準備としてCrossTALKで皮膚の状態へ働きかけたあと、顔全体の若返りを目指した症例ではRFとヒアルロン酸注入、肌全体の質を整えることを目指した症例では色素を狙うレーザーと血管を狙うレーザーへと分かれる
  1. まず、皮膚の状態へ働きかけるCrossTALK®
  2. 顔全体の若返りを目指した症例RF+ヒアルロン酸注入
  3. 肌全体の質を整えることを目指した症例色素を狙うレーザー+血管を狙うレーザー
最初に皮膚の状態へ働きかけるという考え方は共通で、その先は、それぞれの肌で何を狙う必要があるかによって変わります。講演内容をもとにしたイメージです。細胞・線維・血管の大きさや色は模式的に表しています。この順序による有効性・安全性は確立されていません。

この二つは、同じ治療のセットではありません。

最初に皮膚の状態へ働きかけるという考え方は共通しています。その先は、それぞれの肌で何を狙う必要があるかによって変わります。

とくに後者では、色素と血管という異なる対象に、それぞれの目的に合った治療を選びました。

肌全体の状態を考える段階と、個々の課題を狙う段階。その二つをつないだところに、今回のコンビネーション治療の意味があります。

ただし、複数の治療を行った症例の前後写真だけでは、準備の段階がどれだけ結果に寄与したかを切り分けることはできません。この順序による有効性や安全性は、引き続き検証していく必要があります。

5. 治療の数より、選ぶ理由を共有したい

美容医療を調べていると、さまざまな機器や施術の名前が出てきます。

選択肢が増えるほど、「自分には、どれが必要なのだろう」と迷うこともあると思います。

診察では、治療の名前に加えて、なぜ今、その治療を選ぶのかをお伝えしたいと思っています。

今の肌をどう捉えているのか。何に働きかけたいのか。なぜ、その順序なのか。

AMWC JAPAN 2026の会場で、ほかの先生方と並ぶヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎(左から2人目)
講演のあと、会場で(左から2人目が筆者)。
AMWC JAPAN 2026の会場のスピーカーボードの前で、インタビューを受けるヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎
講演のあと、会場でインタビューを受けました。

よくある質問

The Gate Principle(ゲート・プリンシプル)とは何ですか?

皮膚は治療の対象であると同時に、エネルギーが通過する入口(Gate)でもある、という考え方です。目的の場所に働きかけたいのであれば、その入口となる皮膚の状態を先に考えておく必要があります。機器・出力・回数を追加する前に、治療を受け取る皮膚へ視線を戻すための考え方として、AMWC JAPAN 2026の講演で紹介しました。

同じ機器・同じ設定なら、誰でも同じように熱が届きますか?

同じとは限りません。同じ設定でエネルギーを与えても、それを受け取る皮膚の条件まで同じとは限らないためです。講演では、水分を含んだ皮膚と、水分が少ない皮膚で、加熱の分布が異なる模式図を示しました。ただし、水分だけで治療の結果が決まるわけではありません。効果には個人差があります。

コンビネーション治療は、決まった組み合わせで行うのですか?

決まったセットではありません。講演で示した二つの症例も、最初に皮膚の状態へ働きかけるという考え方は共通していましたが、その先は、それぞれの肌で何を狙う必要があるかによって変わりました。顔全体の若返りを目指した症例ではRFとヒアルロン酸注入を、肌全体の質を整えることを目指した症例では色素を狙うレーザーと拡張した血管を狙うレーザーを組み合わせています。

治療で十分な変化がなかったときは、出力や回数を増やせばよいのですか?

目的に応じて、別の機器を組み合わせる、出力を上げる、治療回数を増やすといった選択が必要になることはあります。ただ、その選択を重ねる前に、なぜその治療では十分に届かなかったのか、治療を受ける皮膚にも考えるべき条件がなかったかを確かめたいと考えています。

TREATMENT INFORMATION

治療について

施術名
CrossTALK® protocol(スキンバイブ by ジュビダームビスタ®の注入+超音波照射〈ソフウェーブ〉)で皮膚の状態へ働きかけたあとに、症例に応じて、高周波(RF)治療(DENSITY/XERF)とスキンバイブ注入、または色素を狙うピコ秒アレキサンドライトレーザー(PicoSure Pro)と拡張した血管を狙う長パルスレーザー(DermaV)を組み合わせる治療
診療区分
自由診療(保険適用外)
使用量・部位
講演で示した二つの症例でも、CrossTALK®の後に行った治療はそれぞれ異なります。注入量・照射の範囲と設定、組み合わせる治療は、診察で肌の状態を確認したうえで個別に決めます。
公式料金の目安
CrossTALK protocol(スキンバイブとソフウェーブの組み合わせ治療)のイメージ

CrossTALK® protocol

全顔 1回 500,000円
中顔面 1回 270,000円

スキンバイブ by ジュビダームビスタの製品パッケージとシリンジ

スキンバイブ by ジュビダームビスタ®

1.0cc 66,000円
両頬 2.0cc 132,000円

超音波照射機器ソフウェーブの本体

ソフウェーブ

上顔面・中顔面・下顔面 各1回 110,000円
全顔+あご下 1回 330,000円

高周波照射機器ザーフ(XERF)とデンシティ(DENSITY)の本体

ヒルズシェイプ®(DENSITY+XERF)

1回 165,000円
注入治療と併用 110,000円

ピコ秒アレキサンドライトレーザー PicoSure Proの本体

PICOSURE pro

全顔 1回 82,500円

血管を狙うレーザー機器 DermaV(ダーマV)の本体

DermaV(ダーマV)

全顔 1回 82,500円

上記はクリニック公式案内の料金の目安です(税込・2026年10月12日時点)。CrossTALK® protocolの価格には、必要な前処置・麻酔代・内服代・針代を含みます。スキンバイブ・ソフウェーブ・ヒルズシェイプ®を単独で受ける場合やPicoSure Pro・DermaVで麻酔を行う場合は、麻酔代が別途かかります。診察・診断料は施術費用とは別に発生します(初めてご来院の方11,000円、前回のご来院から24か月以内の方1,100円、25か月以上の方11,000円)。料金や内容は変更される場合があります。DENSITY・XERFの料金は、両機器を組み合わせるヒルズシェイプ®(HS)の料金です。

主な副作用・リスク
スキンバイブなどのヒアルロン酸注入では、赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、アレルギー反応、凹凸などが起こることがあります。まれに血管閉塞・塞栓などの重い合併症が生じる可能性があります。注入後に、強い痛み、皮膚の色が白っぽくなる・紫色になる、目の見え方の異常などがあれば、すぐに当院または医療機関へご連絡ください。ソフウェーブでは、照射中の熱感や痛み、照射後の赤み・紅斑、腫れ・浮腫、皮膚の張り感、乾燥などが起こることがあり、まれにやけど、痺れ、内出血、神経損傷が生じる可能性があります。DENSITY・XERFでは、照射部の赤み、むくみ(線状のむくみを含む)、熱感、痛み、張り感や違和感、乾燥のほか、まれにやけど、水ぶくれ、しびれ、内出血などが起こることがあります。PicoSure Proでは、皮膚の不快感、赤み、腫れ、点状出血、内出血、水疱、かさぶた、膿疱、色素沈着、色素脱失、熱傷、瘢痕、感染、アレルギー反応などが起こることがあり、シミの部分が一時的に濃く見えることがあります。DermaVでは、照射部の赤み、腫れ、熱感、紫斑(内出血のようなあざ)、かさぶた、水疱、色素沈着、色素脱失、まれに瘢痕・熱傷などが起こることがあります。妊娠中・授乳中の方、ペースメーカー等の医療機器を体内に埋め込んでいる方、過去に「金の糸」の施術を受けた方は照射治療を受けられません。注入と照射を組み合わせた治療、その後に別の治療を行う順序の有効性・安全性、あけるべき期間は十分に検証されていません。適応、回数、ダウンタイムには個人差があります。
未承認医療機器に関する事項
スキンバイブ by ジュビダームビスタ®は国内承認医療機器です(医療機器承認番号 30200BZX00389A01/使用目的:成人において、顔面及び頸部における小じわ等の表面のへこみ修正及び皮膚状態(保水性、弾力性等)の改善を目的に皮内に注入して使用される。眼瞼、口唇、及び隆鼻術における使用は適応に含まれない)。ソフウェーブは国内承認医療機器です(承認番号 30700BZX00082000/一般的名称:皮膚引締め用超音波照射器/承認された使用目的:中等度又は重度の顔面及び頚部のしわの改善。肌質や肝斑などを目的とした使用は、承認された使用目的の範囲外の適応外使用です。医師が必要性とリスク、ほかの選択肢をご説明し、同意をいただいたうえで行います)。【DENSITY(デンシティ)/Jeisys Medical Inc.(韓国)】本治療に使用するデンシティは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。国内販売元であるJeisys Medical Japan株式会社を通じて入手しています。デンシティと同じ仕組みで国内で承認されている医療機器があるかどうかは、現在確認中です。米国FDAより510(k)クリアランスを取得しています(K230663:2023年、K250065:2025年)。FDAに示された使用目的は「皮膚科および一般外科の処置における電気凝固および止血」で、しわやたるみの改善を対象とした表示ではありません。主なリスクとして、紅斑、浮腫、まれにやけど等が報告されています。【XERF(ザーフ)/Cynosure Lutronic社】本治療に使用するザーフは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。国内販売元であるサイノシュアー・ルートロニック株式会社より入手しています。同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。韓国で2024年に発売されています(メーカー発表では2024年5月)。カナダでは、カナダ保健省(Health Canada)の医療機器ライセンス(番号113060、2025年4月7日)を取得しており、メーカーは対象を、顔の輪郭形成・しわの軽減、眉のリフト、顔と首の皮膚のたるみの治療と発表しています。米国FDAでは、皮膚科・一般外科領域での電気凝固・止血を適応とする電気手術器として510(k)クリアランスを取得しています(K251327、2025年8月11日)。米国の4施設で行われた研究(39名、メーカーが支援、2026年公表)では、一時的な赤み(紅斑)とむくみ(浮腫)が報告されています。【DermaV(ダーマV)/Cynosure Lutronic社】本治療に使用するダーマVは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。製造元からの依頼にもとづき、当院で評価を目的として使用しています。同じ532nm・1064nmの長パルスレーザーとして国内承認を受けた機器は確認できていません。皮膚の血管病変を対象に国内承認を受けているレーザーには、595nmの色素レーザー(一般的名称:色素レーザ、承認番号 22800BZX00358000、使用目的:皮膚良性血管病変〈単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症〉の治療)があります。当院で使用しているダーマVは、この承認品ではありません。米国FDAより、血管病変(血管腫、毛細血管拡張、酒さ、静脈湖、下肢の血管など)、良性の色素性病変、いぼ等の凝固・止血を適応として510(k)クリアランスを取得しています(K203788:2021年3月)。海外の臨床研究では、照射後の赤み・腫れが報告され、重篤な有害事象は報告されていません。紫斑、かさぶた、色素変化、まれに瘢痕・熱傷が血管・色素レーザー一般のリスクとして知られています。【PicoSure Pro】国内承認医療機器です(承認番号 30500BZX00079000/一般的名称:アレキサンドライトレーザ/使用目的又は効果:体表面の表在性及び深在性良性色素性病変の治療、又は外傷性並びに入墨による刺青の蒸散及び除去。ニキビ痕・毛穴・小ジワ・肌質を目的とする照射は適応外使用です)。注入とエネルギーデバイスの併用は各製品の承認範囲を超える組み合わせであり、併用治療の有効性・安全性は確立されていません。治療内容は診察時に説明します。

治療をご検討の方へ

  • 効果の程度や持続期間には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られることを保証するものではありません。
  • 本記事で紹介した治療は自由診療(健康保険が適用されない治療)です。
  • 注入と機器を組み合わせた治療は、各製品の承認範囲を超える組み合わせです。その後に別の治療を行う順序を含め、有効性・安全性や、あけるべき期間は十分に検証されていません。
  • ソフウェーブは国内承認の医療機器ですが、肌質や肝斑などを目的とした使用は、承認された使用目的の範囲外(適応外使用)です。
  • 症例で用いた高周波治療の機器(DENSITY・XERF)と、血管を狙うレーザー(DermaV)は、国内未承認の医療機器です。承認状況・入手経路・国内の承認医療機器の有無・諸外国における安全性等は、「治療について」に記載しています。
  • PicoSure Proは、良性色素性病変の治療などを使用目的とする国内承認の医療機器です。
  • 妊娠中・授乳中の方など、治療を受けられない場合があります。既往歴・内服中のお薬を含め、診察時に必ずご申告ください。
  • 本記事は、AMWC JAPAN 2026での講演内容をもとにしています。

関連文献

  • Oku M, Oku K. The Efficacy and Safety of Combining Cross-Linked Hyaluronic Acid Filler VYC-12L and Energy-Based Devices for Facial Skin Quality Improvement in Asians. J Cosmet Dermatol. 2025;24(10):e70485. doi:10.1111/jocd.70485
    臨床研究:当院の奥 美香子・奥 謙太郎による前向き研究です。18名を対象に、スキンバイブ(VYC-12L)の注入から約1か月後にエネルギーデバイス治療を行いました(同日の施術ではありません)。比較対照群は設けていません。
  • Quan T, Wang F, Marella S, et al. Collapsed Fibroblasts in Aged Human Skin in vivo: A Critical Driver of Dermal Aging. J Invest Dermatol. 2026. Online ahead of print. doi:10.1016/j.jid.2026.07.028
    背景研究:加齢したヒトの皮膚で、線維芽細胞の形態・機能とコラーゲンの恒常性との関係を調べた研究です。スキンバイブやCrossTALK®の臨床効果を直接示したものではありません。

いくつもの治療を重ねても思うような変化が得られなかった方は、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。今の肌をどう捉え、何に働きかけたいのか、なぜその順序なのかからご説明します。カウンセリングのご予約はこちら →

奥謙太郎 院長

奥 謙太郎(おく けんたろう)/ヒルズグレイスクリニック 院長・皮膚科医

シミ・肝斑・毛穴など、肌に現れた悩みに向き合うとき、私が大切にしているのは、症状だけでなく、その症状が生じた肌の状態まで見極めることです。

レーザー・高周波・超音波などの機器は、同じ設定で照射しても、結果は一人ひとり異なります。その差を生むのは、肌が熱を受け止め、治療に応えられる状態にあるかどうか。だからこそ、必要に応じて肌が応えられる状態を整えながら、適切な治療を、適切な順序でご提案します。

この考えを治療設計の起点に据え、「Thermal Thread Technique®」として体系化し、2024年に『Lasers in Surgery and Medicine』誌へ発表しました。同論文は同誌のTop Viewed・Top Cited Articleに選出されています。高周波照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique」および、注入治療と医療機器を組み合わせる「CrossTALK® protocol」も『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に発表しています。

米国レーザー医学会(ASLMS)専門医、医療法人社団光悠会理事長。Cynosure社のアドバイザリーボードには日本から唯一参加し、PicoSure Proの開発段階から携わり、第1号機による症例報告も行ってきました。世界最大のレーザー医学会ASLMSやIMCAS ASIA、KOREA DERMAなどの国際学会で招待講演を行い、国際的な医師教育プログラム「GMI」を主宰。海外の医師の指導・育成にも取り組んでいます。

これまでの治療で思うような手応えを得られなかった方にも、なぜその肌にその症状が起きているのかを見極め、必要な治療の順序からご提案します。肌を診て、治療を設計し、経過に合わせて組み立てを更新する。そこまでを含めて、肌治療だと考えています。詳しいプロフィール →

Dr.Kentaro

ヒルズグレイスクリニック院長。レーザー開発に関与し、早く結果を出す最新治療法を考案するマシン治療のスペシャリスト

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グレイスジャーナルは、ヒルズグレイスクリニックの医師によるブログです。美容医療の最新トレンドや治療法、おすすめの美容アイテムなどの情報をお届けします。

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