学会・講演 2022|奥 謙太郎|公開 2026年10月20日(2022年に公開した講演報告記事11本を、1本に再編したものです。)
この記事の要点
2022年は、院長 奥謙太郎が、2021年秋に第1号機を導入したピコ秒レーザー「ピコシュアプロ」の臨床経験を、国内外の学会で発表した1年でした。国内の学会に加え、アメリカ・オーストラリア・タイ・インドネシアの国際学会でも登壇し、ピコシュアプロにポテンツァやシスペラなどを組み合わせるコンビネーション治療について発信しました。講演ごとの内容は、各記事で詳しく紹介しています。
はじめに
2022年は、前年の秋に導入したピコシュアプロで積み重ねた症例を、ようやく形にして学会でお伝えできた一年でした。国内の学会に加えて、アメリカ、オーストラリア、タイ、インドネシアの国際学会にも登壇し、ピコシュアプロにポテンツァやシスペラを組み合わせる、コンビネーション治療の考え方をお話ししはじめた年でもあります。
この年の主な登壇です。
- 3月|東京・虎ノ門ヒルズのJeisys Users Meetingで、ピコシュアプロを日本で初めて紹介しました。
- 4月|第65回日本形成外科学会総会(大阪)で講演し、アメリカ・サンディエゴのASLMS2022では4演題が採択されました。
- 5月|日本美容外科学会JSAS2022で、座長兼演者として3つのセッションに登壇しました。
- 7月|COSDOC2022(オーストラリア)で、ピコシュアプロとポテンツァを組み合わせた「サイノグロー」を紹介しました。
- 8月|日本美容皮膚科学会JSAD2022で、ピコシュアプロと美白外用剤シスペラの2講演を行いました。
- 9月|第45回美容外科学会総会JSAPS2022(札幌)と、IMCAS Asia 2022(タイ・バンコク)で講演しました。
- 12月|I-SWAM(インドネシア・ジャカルタ)で、ポテンツァの講演とライブデモンストレーションを担当しました。
この記事は、当時グレイスジャーナルに書いた講演報告を、1本にまとめ直したものです。講演ごとの内容は、各項目から記事へお進みください。
各講演の内容は当時の報告に基づいています。治療の効果や経過には個人差があり、講演で扱った治療の多くは自由診療です。
1. 2022年の登壇一覧
11件の学会・講演を日付順に並べました。項目名から、それぞれの講演の内容へ移動できます。
| 日付 | 学会・イベント | 開催地 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 3月28日 | Jeisys Users Meeting(ピコシュアプロ日本初披露) | 東京・虎ノ門ヒルズ | 臨床試験を経てピコシュアプロを紹介 |
| 4月21日 | 第65回日本形成外科学会総会2022 | 大阪(リッツカールトン大阪) | 50分でピコシュアプロを基礎から応用まで |
| 4月28日 | ASLMS2022(アメリカレーザー医学会学術集会) | アメリカ・サンディエゴ(San Diego Convention Center) | 4演題採択、うち3つがコンビネーション治療 |
| 5月27日 | 日本美容外科学会 JSAS2022 | — | 美肌・部分痩身・最新機器の3講演 |
| 6月12日 | JAPAN MEDICAL BEAUTY EXPO 2022 | 東京(TKP大手町カンファレンスセンター) | 美容レーザー適正認定講座を担当 |
| 7月3日 | COSDOC2022 in オーストラリア | オーストラリア | ピコシュアプロ×ポテンツァ「サイノグロー」 |
| 8月7日 | 日本美容皮膚科学会 JSAD2022(シスペラ編) | — | シスペラの新ラインナップを講演 |
| 8月7日 | 日本美容皮膚科学会JSAD2022(ピコシュアプロ編) | — | ピコシュアとピコシュアプロの違い |
| 9月23日 | 第45回美容外科学会総会 | 札幌 | レーザーが届く深さとピコシュアプロ |
| 9月30日 | IMCAS Asia 2022 in タイ・バンコク | タイ・バンコク | 色素と真皮に役割を分けるサイノグロー |
| 12月2日 | I-SWAM(国際美容医療セミナー・ワークショップ) | インドネシア・ジャカルタ | ポテンツァの講演とライブデモ |
2. 講演の中心にあった治療
この年の講演で繰り返しお話ししたのは、次の治療です。ピコシュアプロとポテンツァプライムの料金・リスク・承認状況は、記事の後半「治療について」にまとめています。
ピコシュアプロ(PicoSure Pro)
ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射するアレキサンドライトレーザーで、前身のピコシュアに大幅な改良を加えた機器です。私はCynosure社のAdvisory Board Memberとして開発段階から携わり、2021年秋に完成した第1号機が当院に導入されました。講演では、ピコシュアとの違いを「レーザーが作用する深さ」と「レーザーのエネルギー」から説明し、低い出力で深い位置のメラニン(肌の色をつくる色素)をねらえるため、少ない回数での治療が期待できることをお話ししました。必要な回数には個人差があります。
2022年は、約半年の臨床試験期間を経て紹介したJeisys Users Meetingに始まり、第65回日本形成外科学会総会での50分の講演、JSAS2022、JAPAN MEDICAL BEAUTY EXPO 2022の美容レーザー適正認定講座、JSAD2022、JSAPS2022で取り上げました。シミの種類や深さ・厚さによって照射の方法が変わること、シミの治療と肌質の改善を組み合わせることを、繰り返しお話しした機器です。
サイノグロー(CynoGlow™)
ピコシュアプロと、針を使って真皮(肌の深い層)に高周波(RF)のエネルギーを届けるニードルRF「ポテンツァ」を組み合わせる、当院独自のコンビネーション治療です。肌表面の不要な色素の除去とターンオーバー(肌の生まれ変わり)の促進をピコシュアプロが、肌深部でのコラーゲンやエラスチンの産生の後押しをポテンツァが担います。単一の症状だけに注目せず、肌の奥で起こっている現象をとらえて、シミ、小じわ、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ痕、色素沈着、肝斑といった重なり合う悩みに同時に取り組むことをめざします。
この組み合わせは、モナコのAMWCとASLMS2022で肌質改善治療として発表し、JSAS2022では美肌治療として紹介しました。オーストラリアのCOSDOC2022とタイ・バンコクのIMCAS Asia 2022では「サイノグロー」として講演し、肝斑がある場合は、まず肝斑を落ち着かせてからニキビ痕の治療に進むという順番にも触れました。ポテンツァは国内未承認の医療機器で、効果や経過には個人差があります。
ポテンツァ(POTENZA)
針を使って肌の内部に高周波(RF)のエネルギーを届けるニードルRF機器です。インドネシア・ジャカルタのI-SWAMでは、メインテーマとなったポテンツァについて講演とライブデモンストレーション(実演)を担当し、ニキビや毛穴の治療に用いる「シングルニードル」モードと、ニキビ痕や小じわの治療、タイトニング(引き締め)、リジュビネーション(若返り)に用いる「マルチニードル」モードを紹介しました。
針を使うため、ライブデモンストレーションでは施術の30分前から麻酔クリームを使い、痛みの軽減を図りました。国内では、JSAS2022で私が座長兼演者を務めたセッションで、今泉先生にポテンツァのアップデートをお話しいただいています。2022年に使用していたポテンツァは国内未承認の医療機器で、現在当院で使用している次世代機ポテンツァプライムも国内未承認医療機器です。痛みの感じ方や効果には個人差があります。
シスペラ(Cyspera)
システアミンを高濃度で配合した美白クリームで、2021年に本格的な使用が始まりました。メラニン(肌の色をつくる色素)の産生を抑えることをねらったもので、JSAD2022のスイーツセミナーでは、新ラインナップ「シスペラ インテンシブシステム」について講演しました。システアミンの濃度を上げ、新成分のアイソバイオニックアミドを高濃度で加えることで、メラニンの産生に加えて、まき散らしも抑えることをねらった配合です。
レーザー治療の弱点のひとつに、炎症のあとに残る色素沈着(炎症後色素沈着)があります。ASLMS2022では、シスペラがこれを抑えることで、ピコシュアによる治療効率の向上が期待できることを発表し、JSAS2022ではピコシュアプロとシスペラによる美白治療を紹介しました。2022年当時の当院では、ピコシュアプロの治療の前にシスペラでスキンケアを行い、色素沈着などの副反応を起こしにくくすることをねらっていました。効果の感じ方には個人差があります。
BEAUTY NAVI(hillspremium.com)は、当院で治療を受けた患者様の口コミを掲載するサイトです。掲載内容は個人の感想で、効果や感じ方には個人差があります。
3. 2022年 1〜3月

2022年3月28日
Jeisys Users Meeting(ピコシュアプロ日本初披露)
テーマ 新型ピコレーザー「ピコシュアプロ(PICOSURE pro)」の日本初披露
虎ノ門ヒルズで開催されたJeisys Users Meetingにて、新型ピコレーザー「PICOSURE pro(ピコシュアプロ)」の機器と症例を日本で初めて紹介しました。
機器の進化に合わせて、より少ない負担で結果を目指せる治療法を提供していきたいと考えています。
4. 2022年 4〜6月


2022年4月21日
第65回日本形成外科学会総会2022
テーマ ピコシュアプロの基礎から応用までの講演
リッツカールトン大阪で行われた第65回日本形成外科学会総会にて、通常2名分に相当する50分の講演時間をいただき、PICOSURE proについてレーザーの基礎から応用まで解説しました。
新しい機器の特性を正しく理解し使いこなすことが、少ない負担での結果につながると考えています。

2022年4月28日
ASLMS2022(アメリカレーザー医学会学術集会)
テーマ ピコシュア×シスペラ、ピコシュアプロ×ポテンツァ、テンプシュア、スティムシュア×スカルプシュアの4演題発表
サンディエゴコンベンションセンターで開催されたアメリカレーザー医学会ASLMSにて、その年は4つの演題が採択されました。
複数の機器を組み合わせることで、それぞれの弱点を補いながら結果を高める治療法の開発に取り組んでいます。


2022年5月27日
日本美容外科学会 JSAS2022
テーマ アジア人皮膚のスキンリジュビネーション・部分痩身・最新機器についての3講演
現地開催となった日本美容外科学会JSAS2022にて、午前・午後・夕方と3つのセッションで講演しました。
単一の機器や施術に頼らず、複数の治療を組み合わせることで満足度の高い結果を目指していきたいと考えています。


2022年6月12日
JAPAN MEDICAL BEAUTY EXPO 2022
テーマ 最新ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」の有用性についての美容レーザー適正認定講座
医師・コメディカル・企業の3団体が初めて共同開催したイベントにて、当院のコメディカルスタッフとともに参加しました。
最新技術の情報発信を通じて、患者様への良質なケアの普及に取り組み続けたいと考えています。
5. 2022年 7〜9月

2022年7月3日
COSDOC2022 in オーストラリア
テーマ ピコシュアプロとポテンツァのコンビネーション治療「サイノグロー(CynoGlow)」についての講演
美容医療の教育に力を入れているオーストラリアの医師団体COSDOC(Cosmetic Physicians Society of Australasia)にて、ピコシュアプロとポテンツァを組み合わせたコンビネーション治療「サイノグロー」について、実践と理論の両面から紹介しました。
単一の症状だけでなく肌の奥で起きている状態を捉え、複数の機器を組み合わせて総合的にケアすることを大切にしています。

2022年8月7日
日本美容皮膚科学会 JSAD2022(シスペラ編)
テーマ 新ラインナップ「シスペラ インテンシブシステム」についての講演
日本美容皮膚科学会のスイーツセミナーにて、2021年に本格使用が始まった美白剤シスペラの新ラインナップ「シスペラ インテンシブシステム」について講演しました。
スキンケアとレーザー治療を組み合わせることで、より安心して続けられる治療を目指したいと考えています。

2022年8月7日
日本美容皮膚科学会JSAD2022(ピコシュアプロ編)
テーマ ピコシュアプロとピコシュアの違い、シミ治療への活用についての講演
日本美容皮膚科学会JSAD2022にて、当院が第1号機を導入してから約1年が経ったピコシュアプロについて講演しました。
シミの種類や深さに応じた特殊照射を行うことで、今気になるシミだけでなく隠れたシミにも対応していきたいと考えています。

2022年9月23日
第45回美容外科学会総会
テーマ 最新ピコレーザー「ピコシュアプロ」についての講演
札幌で開催された第45回美容外科学会総会にて、開発段階から携わってきた最新ピコレーザー「ピコシュアプロ」について講演しました。
レーザーの深達度という基礎的な特性を理解することが、効率的で負担の少ない治療につながると考えています。



2022年9月30日
IMCAS Asia 2022 in タイ・バンコク
テーマ ピコシュアプロとポテンツァによる肌若返り治療「サイノグロー」についての講演
久しぶりに現地開催となったIMCAS Asia 2022がタイのバンコクで開催され、海外の医師仲間との再会もあったとのことです。
ダウンタイムを抑えながら複数の肌悩みに同時に対応できる治療法を、今後も国内外に発信していきたいと考えています。
6. 2022年 10〜12月



2022年12月2日
I-SWAM(国際美容医療セミナー・ワークショップ)
テーマ ニードルRF機器「ポテンツァ」のインドネシア初披露と講演・ライブデモンストレーション
インドネシアの首都ジャカルタで開催された国際美容医療セミナー・ワークショップ「I-SWAM」に、ファカルティ(講師)として参加しました。
針を使う治療は痛みへの配慮も含めた丁寧な施術説明が大切だと考えています。
TREATMENT INFORMATION
治療について
- 施術名
- この記事の講演で紹介した治療:サイノグロー(ピコシュアプロ+ポテンツァプライム)、ピコシュアプロ
- 診療区分
- 自由診療(保険適用外)
- 使用量・部位
- この記事でご紹介したのは講演の内容で、特定の症例の治療内容を示すものではありません。照射の範囲・設定・回数、組み合わせるかどうかは、診察で肌の状態を確認したうえで個別に決めます。
- 公式料金の目安
-
サイノグロー(ピコシュアプロ+ポテンツァプライム)
全顔 1回 181,500円
PICOSURE pro
全顔 1回 82,500円
ポテンツァプライム
全顔 1回 154,000円
上記はクリニック公式案内の料金の目安です(税込・2026年10月20日時点)。サイノグローは、ピコシュアプロとポテンツァプライムを同じ日に組み合わせる場合の料金です。ピコシュアプロで麻酔を行う場合は、麻酔代が別途かかります。診察・診断料は施術費用とは別に発生します(初めてご来院の方11,000円、前回のご来院から24か月以内の方1,100円、25か月以上の方11,000円)。講演当時の記事に記載していた料金は当時のもので、現在の料金とは異なる場合があります。料金や内容は変更される場合があります。
- 主な副作用・リスク
- PicoSure Proでは、皮膚の不快感、赤み、腫れ、点状出血、内出血、水疱、かさぶた、膿疱、色素沈着、色素脱失、熱傷、瘢痕、感染、アレルギー反応などが起こることがあり、シミの部分が一時的に濃く見えることがあります。ポテンツァプライムでは、照射時の痛み、一時的な赤み・むくみ・点状出血・かさぶた・内出血のほか、感染や色素沈着が起こることがあります。妊娠中・授乳中の方、ペースメーカー等の医療機器を体内に埋め込んでいる方は、照射治療を受けられない場合があります。複数の機器を組み合わせる治療の有効性・安全性は十分に確立されていません。適応、回数、ダウンタイムには個人差があります。
- 未承認医療機器に関する事項
- 【ポテンツァプライム/POTENZA PRIME・Jeisys Medical Inc.(韓国)】本治療に使用するポテンツァプライムは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。ポテンツァプライムは、製造元からの依頼にもとづき、当院で評価を目的として使用しています。講演で扱った旧機種のポテンツァは、国内販売元であるサイノシュアー・ルートロニック株式会社を通じて入手しています。同じシリーズの機器として、Jeisys Medical Japan株式会社の「ポテンツァBASIC」(承認番号 30500BZI00042000、一般的名称:治療用電気手術器)が、2023年12月に「審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の凝固及び蒸散」を使用目的として承認されています。当院で使用しているポテンツァプライムは、この承認品ではありません。旧機種のポテンツァは、米国FDAの510(k)クリアランス(K192545ほか:皮膚科・一般外科の処置における電気凝固と止血)と、韓国MFDS(食品医薬品安全処)の承認を受けています。ポテンツァプライムとしての各国の承認状況は、現在確認中です。紅斑、腫脹、感染、色素沈着、熱傷などが報告されています。【PicoSure Pro】国内承認医療機器です(承認番号 30500BZX00079000/一般的名称:アレキサンドライトレーザ/使用目的又は効果:体表面の表在性及び深在性良性色素性病変の治療、又は外傷性並びに入墨による刺青の蒸散及び除去。ニキビ痕・毛穴・小ジワ・肌質を目的とする照射は適応外使用です)。
よくある質問
2022年に、奥謙太郎院長が登壇した主な学会・講演は?
2022年は国内外で11件の学会・講演に登壇しました。海外ではASLMS2022(アメリカレーザー医学会・サンディエゴ)、COSDOC2022(オーストラリア)、IMCAS Asia 2022(タイ・バンコク)、I-SWAM(インドネシア・ジャカルタ)で、国内ではJeisys Users Meeting(東京・虎ノ門ヒルズ)、第65回日本形成外科学会総会(大阪)、日本美容外科学会JSAS2022、JAPAN MEDICAL BEAUTY EXPO 2022、日本美容皮膚科学会JSAD2022(2講演)、第45回美容外科学会総会JSAPS2022(札幌)で講演しました。
ASLMS2022では、何を発表しましたか?
4つの演題が採択されました。ピコシュアとシスペラの併用、ピコシュアプロとポテンツァによる肌質改善治療、ルクセンブルクのDr. Dierikxとの共著によるテンプシュアの治療法、スティムシュアとスカルプシュアによるボディメイキングです。4演題のうち3つは、2つの治療を組み合わせるコンビネーション治療の発表でした。いずれも効果の出方には個人差があります。
サイノグロー(CynoGlow™)とは、どんな治療ですか?
ピコシュアプロとニードルRFのポテンツァを組み合わせる、当院独自のコンビネーション治療です。不要な色素がたまった部分にはピコシュアプロを、ニキビや小じわなど真皮のコラーゲンが関わる部分にはポテンツァを用い、重なり合う肌の悩みに同時に取り組むことをめざします。2022年はオーストラリアのCOSDOCとタイ・バンコクのIMCAS Asiaで講演しました。ポテンツァは国内未承認の医療機器で、効果や経過には個人差があります。
ピコシュアプロとピコシュアは、何が違うのですか?
JSAD2022やJSAPS2022の講演では、レーザーが作用する深さとエネルギーの違いとしてお話ししました。従来のピコシュアは出力を上げても届く深さが変わらなかったのに対し、ピコシュアプロでは低い出力で深い位置のメラニンをねらえます。そのため少ない回数での治療が期待できますが、必要な回数はシミの種類や深さによって変わり、個人差があります。
シスペラとは、どんな美白クリームですか?
システアミンを高濃度で配合した美白クリームで、2021年に本格的な使用が始まりました。JSAD2022では、システアミンの濃度を上げ、新成分アイソバイオニックアミドを加えた新ラインナップ「シスペラ インテンシブシステム」について講演しました。ASLMS2022では、レーザー後の炎症後色素沈着をシスペラが抑えることで、治療効率の向上が期待できることを発表しています。効果の感じ方には個人差があります。
ポテンツァとは、どんな機器ですか?
針を使って肌の内部に高周波(RF)のエネルギーを届けるニードルRF機器です。I-SWAMでは、ニキビや毛穴に用いるシングルニードルモードと、ニキビ痕や小じわ、引き締めなどに用いるマルチニードルモードを紹介し、施術の30分前から麻酔クリームを使ってライブデモンストレーションを行いました。ポテンツァは国内未承認の医療機器で、一時的な赤みや腫れ、リンパ液の浸出、感染などのリスクがあり、痛みの感じ方や効果には個人差があります。
講演で紹介した治療は、ヒルズグレイスクリニックで受けられますか?
ピコシュアプロと、ポテンツァの次世代機であるポテンツァプライムは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックで受けることができます。ポテンツァプライムは国内未承認医療機器です。いずれも自由診療(保険適用外)です。どの治療が合うか、回数や費用、起こりうる副作用は、診察で肌の状態を確かめてからご説明します。
おわりに
学会や講演でお伝えしていることは、診察室で一人ひとりの患者さんに向き合うときの考え方と同じです。機器の設定や治療の順番には理由があり、その理由を海外の医師と共有し、議論を重ねることで、当院の治療も更新されてきました。この記録が、治療を検討される方の判断材料の一つになれば幸いです。
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