講演|日本形成外科学会総会2022 大阪 ― 50分でピコシュアプロを基礎から応用まで解説

ピコシュア・ピコシュアプロ

ヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎

監修・執筆:奥 謙太郎

ヒルズグレイスクリニック 院長

皮膚科医/米国レーザー医学会(ASLMS)専門医。エネルギーデバイス治療を専門とし、考案したThermal Thread Technique®はLasers in Surgery and Medicine(2024)に掲載・同誌Top Cited Articleに選出。

院長 奥 謙太郎|2022年4月21日の講演記録(2026年10月20日に加筆・再構成)

この記事の要点

2022年、リッツカールトン大阪で開かれた第65回日本形成外科学会総会で、私はピコシュアプロ(PICOSURE pro)について講演しました。通常は2名が講演する50分の時間をいただき、レーザーの基礎から、従来のピコレーザーとの違い、効果的な使用法、使用上の注意点までをお話ししています。ピコシュアプロは私が開発に関わり、2021年秋に第1号機が当院に導入された次世代ピコレーザーです。シミだけでなく肌質の改善も期待できる機器ですが、効果の出方には個人差があります。

第65回日本形成外科学会総会2022の様子

はじめに

通常であれば2名の講演が行われる50分を、ひとつのレーザーのためにいただきました。2022年の第65回日本形成外科学会総会で、私はピコシュアプロについてお話ししています。そのときの講演内容を振り返ります。

1. 第65回日本形成外科学会総会で、50分の講演枠をいただく

会場は、リッツカールトン大阪で開かれた第65回日本形成外科学会総会です。今回は50分の時間をいただき、PICOSURE proについて、レーザーの基礎から順にお話ししました。

座長は、神戸大学形成外科 准教授の橋川先生です。セッションは橋川先生のリードのもとで進み、基礎の説明から応用の話まで進めることができました。

第65回日本形成外科学会総会2022の様子

2. ピコシュアプロとは ― 2021年秋に完成した次世代ピコレーザー

PICOSURE pro(ピコシュアプロ)は、私がここ数年、開発段階から携わり、2021年秋に完成した次世代のピコレーザーです。ピコ秒(1兆分の1秒)という非常に短い時間でレーザーを照射する機器で、完成した第1号機は、当時、世界に先駆けて当院に導入されました。

当院で使っていたピコシュアも非常に優秀なレーザーでした。これまでのレーザーとの大きな違いとしてお話ししたのは、結果にたどり着くまでの「回数」です。ピコシュアでは深く厚いシミの治療に何度も回数を要していましたが、ピコシュアプロでは、より少ない回数での治療が期待できるようになりました。

また、シミを目立たなくするだけでなく、肌質の改善に対する働きもバージョンアップしたとお話ししました。効果には個人差があります。

3. 講演でお話しした応用 ― 違い・使い方・注意点

日本での公式ローンチは、当時、2023年4月の予定でした。横浜あざみ野の当院では、2022年当時、シミの種類に合わせた照射をお顔全体に行う方法をとっていました。

講演では、応用の内容として次の3点をお話ししました。

  • PICOSURE proと従来のピコレーザーとの違い
  • PICOSURE proの効果的な使用法
  • PICOSURE pro使用上の注意点

よくある質問

ピコシュアプロ(PICOSURE pro)とはどんなレーザーですか?

2021年秋に完成した次世代のピコレーザーで、私も開発段階から携わりました。完成した第1号機は当院に導入されました。シミを目立たなくすることに加えて、肌質の改善も期待できる機器です。効果の出方には個人差があり、適応は診察で判断します。

ピコシュアとピコシュアプロは何が違いますか?

両者の違いとして、レーザーが作用する深さとエネルギーが挙げられます。当院で使っていたピコシュアでは、深く厚いシミの治療に何度も回数を要していました。ピコシュアプロでは、より少ない回数での治療が期待できます。ただし、必要な回数や期間はシミの種類や深さ・厚さで変わり、個人差があります。

日本形成外科学会総会2022では、どんな内容を話しましたか?

第65回日本形成外科学会総会で50分の時間をいただき、PICOSURE proについて講演しました。レーザーの基礎から始め、従来のピコレーザーとの違い、効果的な使用法、使用上の注意点までお話ししています。座長は神戸大学形成外科 准教授の橋川先生でした。

おわりに

PICOSURE proについては、この年、ほかの学会でも講演を重ねました。同じ年の講演記録や、ピコシュアプロによるシミ治療の記事もあわせてご覧ください。

シミ・たるみ・肌質のお悩みは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。診察のうえで、一人ひとりに合った治療の組み立てをご提案します。カウンセリングのご予約はこちら →

本記事は学会・講演活動の記録であり、特定の治療の効果を保証するものではありません。記載の治療は自由診療(保険適用外)を含み、効果・経過・副作用には個人差があります。一部の医療機器・医薬品は国内未承認です。治療については診察時に適応・リスク・費用をご説明します。
奥謙太郎 院長

奥 謙太郎(おく けんたろう)/ヒルズグレイスクリニック 院長・皮膚科医

シミ・肝斑・毛穴など、肌に現れた悩みに向き合うとき、私が大切にしているのは、症状だけでなく、その症状が生じた肌の状態まで見極めることです。

レーザー・高周波・超音波などの機器は、同じ設定で照射しても、結果は一人ひとり異なります。その差を生むのは、肌が熱を受け止め、治療に応えられる状態にあるかどうか。だからこそ、必要に応じて肌が応えられる状態を整えながら、適切な治療を、適切な順序でご提案します。

この考えを治療設計の起点に据え、「Thermal Thread Technique®」として体系化し、2024年に『Lasers in Surgery and Medicine』誌へ発表しました。同論文は同誌のTop Viewed・Top Cited Articleに選出されています。高周波照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique」および、注入治療と医療機器を組み合わせる「CrossTALK® protocol」も『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に発表しています。

米国レーザー医学会(ASLMS)専門医、医療法人社団光悠会理事長。Cynosure社のアドバイザリーボードには日本から唯一参加し、PicoSure Proの開発段階から携わり、第1号機による症例報告も行ってきました。世界最大のレーザー医学会ASLMSやIMCAS ASIA、KOREA DERMAなどの国際学会で招待講演を行い、国際的な医師教育プログラム「GMI」を主宰。海外の医師の指導・育成にも取り組んでいます。

これまでの治療で思うような手応えを得られなかった方にも、なぜその肌にその症状が起きているのかを見極め、必要な治療の順序からご提案します。肌を診て、治療を設計し、経過に合わせて組み立てを更新する。そこまでを含めて、肌治療だと考えています。詳しいプロフィール →

Dr.Kentaro

ヒルズグレイスクリニック院長。レーザー開発に関与し、早く結果を出す最新治療法を考案するマシン治療のスペシャリスト

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