学会・講演 2025|奥 謙太郎|ASLMS2025、XERF香港デビュー、IMCAS ASIA、AMWC JAPANほか登壇記録

学会・セミナー

ヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎

監修・執筆:奥 謙太郎

ヒルズグレイスクリニック 院長

皮膚科医/米国レーザー医学会(ASLMS)専門医。エネルギーデバイス治療を専門とし、考案したThermal Thread Technique®はLasers in Surgery and Medicine(2024)に掲載・同誌Top Cited Articleに選出。

学会・講演 2025|奥 謙太郎|公開 2025年12月31日(2025年の講演・セミナー13件を1本の年表にまとめたものです。各講演の詳しい記録は、それぞれの記事でご覧いただけます。)

この記事の要点

2025年、院長 奥謙太郎は国内外13件の学会・講演に登壇しました。シミ・肝斑治療の科学的アプローチや、XERF・デンシティなどのモノポーラーRF機器を用いたタイトニング理論を中心に発信しました。Sofwave(ソフウェーブ)を用いた「Thermal Thread Technique®」による肝斑治療や、CynoGlowによるニキビ・ニキビ痕治療についても各国の学会で紹介しました。8月には副院長 奥美香子と共に国内学会に登壇し、注入治療とデバイス治療を組み合わせた診療についても共有しました。

はじめに

2025年は、東京、台湾、香港、アメリカ・オーランド、タイ・バンコク、韓国・ソウル、そして日本国内で、計13件の講演・登壇を行った一年でした。シミ・肝斑治療の科学的なアプローチ、モノポーラーRF「XERF」やデンシティを用いた引き締めの考え方、ソフウェーブのThermal Thread Technique®、サイノグローによるニキビ・ニキビ痕治療など、テーマは多岐にわたりました。

この年の主な出来事です。

  • 4月、米国オーランドで開催されたレーザー医学の国際学会「ASLMS 2025」にて、研究が7年連続で採択され、肝斑治療の新しいアプローチを発表しました。
  • 8月、第43回日本美容皮膚科学会総会にて、副院長 奥美香子と共に「しわ・たるみ Advancedセッション」に登壇し、計8つの講演を行いました。
  • 4月、香港で新世代モノポーラーRF機器「XERF(ザーフ)」のローンチイベントにゲストスピーカーとして登壇しました。
  • 10月、韓国・ソウルの国際学会「Koreaderma 2025」に3年連続でScientific Speakerとして招待されました。
  • 12月、JMEC社創立30周年記念セミナー「第17回 Total Anti-aging Seminar」にて、Sofwaveのパネリストとして招待講演を行いました。

この記事は、当時グレイスジャーナルに書いた報告記事を、1本にまとめ直したものです。

各講演の内容は当時の報告に基づいています。治療の効果や経過には個人差があり、講演で扱った治療の多くは自由診療です。

1. 2025年の登壇一覧

13件の学会・講演・座長の記録を日付順に並べました。項目名から、それぞれの講演の内容へ移動できます。

2025年の登壇一覧(院長 奥 謙太郎)
日付 学会・イベント 開催地 内容
2月18日 Cutting Edge 2025 東京ポートシティ竹芝 シミ治療の「なぜ」を科学で読み解く
3月30日 LMSTW 2025(Laser and Photonics Medicine Society of Taiwan) 台湾 結果が症例で異なる理由とサイノグロー
4月6日 XERF(ザーフ)ローンチイベント 香港 香港のXERFローンチでゲスト講演
4月24日 ASLMS 2025 米国オーランド 7年連続採択、TTTによる肝斑治療
5月3日 AMWC ASIA 2025 台湾 デンシティの照射法と肌質フォーラム座長
5月29日 第113回日本美容外科学会(JSAS) — パラクリン老化と肌質改善の3つの選択肢
6月5日 Cynosure Lutronic Dinner Symposium タイ・バンコク XERFの3モードとパルス構造を解説
6月7日 IMCAS ASIA 2025 タイ・バンコク ソフウェーブの肝斑治療とサイノグロー
8月16日 第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 — 夫婦で登壇、当院から計8講演
9月26日 Cynosure Lutronic APAC Summit 2025 — サイノグローとニキビ痕・肝斑の症例討議
10月31日 Koreaderma 2025 韓国・ソウル 肝斑・リフティング・若返りの3講演
11月8日 AMWC JAPAN 2025 日本 目的から考える機器選択のセッション
12月15日 第17回 Total Anti-aging Seminar — 焦がさず育むソフウェーブのTTT

2. 講演の中心にあった治療

この年の講演で繰り返しお話ししたのは、次の治療です。当院での料金・リスク・承認状況は、記事の後半「治療について」にまとめています。

ソフウェーブとThermal Thread Technique®(TTT)

超音波照射機器ソフウェーブの本体

Sofwaveソフウェーブ

超音波機器ソフウェーブで、私が開発した照射法です。組織を焦がさずに、適度な温度でのコラーゲンの引き締めと、活動性が低下した線維芽細胞(皮膚の司令塔とも言える細胞)の再活性化を同時に目指します。メーカーが推奨する通常の照射プロトコルとは異なり、解剖学的な根拠に基づいて熱の「方向」と「連続性」を制御する点が要です。肝斑・肌質・引き上げを目的とする照射は、ソフウェーブの承認された使用目的(顔と首のしわの改善)の範囲外の適応外使用です。

2025年に特に多くお話ししたのは、肝斑への応用です。ASLMS 2025では、メラニン(肌の色をつくる色素)が作られ続ける背景にある線維芽細胞の老化と機能異常に着目し、熱エネルギーを線維芽細胞の活性化温度に合わせる肝斑治療を報告しました。ソフウェーブは通常の方法で照射すると肝斑を悪化させるリスクもあるため、たるみ治療とは異なる肝斑用の照射プロトコルを用います。IMCAS ASIA 2025、日本美容皮膚科学会総会、Koreaderma 2025でも取り上げ、第17回 Total Anti-aging Seminarでは、当院の治療体系「CrossTALK® protocol」の中でのソフウェーブの役割をお話ししました。感じ方や変化の程度には個人差があります。

ザーフ(XERF)

モノポーラーRF機器ザーフ(XERF)の本体

XERFザーフ

6.78MHzと2MHzの2つの周波数を同時に照射できる、モノポーラーRF(高周波)機器です。2つの周波数を組み合わせることで、熱エネルギーをより深い層へ届けることをねらいます。Shallow・Middle・Deepの3つのモードがあり、周波数だけでなく照射時間(パルス幅)も異なります。深い位置の皮下脂肪と、それを支える線維組織「線維隔壁」の存在を理解したうえで、顔の部位ごとにモードを組み合わせることが、使いこなしの要になると考えています。

2025年は、香港でのローンチイベントにゲストスピーカーとして登壇し、高周波とは何かという物理学的な原理から、SMAS(表在性筋膜)と呼ばれる深い層まで熱が作用するとされるデータまでを解説して、ライブデモンストレーションも行いました。バンコクのCynosure Lutronic Dinner Symposiumではパルス構造とモードの使い分けを、AMWC JAPAN 2025では、目的に応じた機器選択の例としてお話ししました。ザーフは国内未承認医療機器です。効果や痛みの感じ方には個人差があります。

デンシティ(DENSITY)とMono-Bi CrossLIFT Technique®

高周波照射機器デンシティ(DENSITY)の本体

DENSITYデンシティ

デンシティは、皮膚の深部へ垂直方向に熱を届けるモノポーラー(単極)と、皮膚表面のコラーゲンを水平方向に収縮させるバイポーラー(双極)の、両方の高周波を照射できる機器です。私が開発したMono-Bi CrossLIFT Technique®は、この2つの熱の「向き」を部位ごとに使い分ける照射法で、顔の組織を支える支持靭帯(リガメント)が優位な部位には垂直方向の熱を、皮膚層にはリフティングに有利な方向に水平方向の熱を作用させます。

2025年は、台湾のAMWC ASIA 2025で会頭からの依頼を受けてこの照射法を講演し、Koreaderma 2025でもリフティングのテーマとしてお話ししました。タイトニング(引き締め)の効果を保ちながら痛みを抑えることをめざす照射で、主に下顔面(ほうれい線・マリオネットライン・フェイスライン)のお悩みを対象としています。デンシティは国内未承認医療機器です。効果や持続性、痛みの感じ方には個人差があります。

サイノグロー(CynoGlow™)とピコシュアプロ

ピコ秒アレキサンドライトレーザー PicoSure Pro(ピコシュアプロ)の本体

PicoSure Proピコシュアプロ

マイクロニードルRF ポテンツァプライムの本体

POTENZA PRIMEポテンツァプライム

サイノグローは、極細の針を通して高周波(RF)の熱を肌の内側に届けるマイクロニードルRF「ポテンツァ」と、ピコ秒レーザーのピコシュアプロを組み合わせる、当院が提唱している治療法です。肌深部の細胞を活性化して土台を立て直す「再生」、不要なメラニンを精密に砕く「破壊」、ダメージを抑えて健やかな肌への修復を促す「回復」を、同時に進めることをめざします。シミは表面だけでなく肌の深い層の状態にも原因があると考え、深部からアプローチする発想です。

2025年は、台湾のLMSTW 2025で「シミ治療の結果が症例によって異なる理由」とともに紹介し、IMCAS ASIA 2025では、症状の改善に加えて再発を抑える肌環境づくりもめざすニキビ・ニキビ痕の治療としてお話ししました。ピコシュアプロについては、日本美容外科学会でフラクショナル照射(細かな点状に当てる照射)、Koreaderma 2025でLIOB(レーザー誘発光学破壊)を用いた若返り、AMWC ASIA 2025でスキンバイブ(旧ボライト)との組み合わせを取り上げました。肌質や若返りを目的とするピコシュアプロの照射は適応外使用で、現在当院で使用しているポテンツァプライムは国内未承認医療機器です。効果や経過には個人差があります。

BEAUTY NAVI(hillspremium.com)は、当院で治療を受けた患者様の口コミを掲載するサイトです。掲載内容は個人の感想で、効果や感じ方には個人差があります。

3. 2025年 1〜3月

Cutting Edge 2025での講演の様子

Cutting Edge 2025の様子

2025年2月18日

Cutting Edge 2025

  • 開催地東京ポートシティ竹芝
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ シミ治療の「なぜ」から導く最適解

東京ポートシティ竹芝で開催された「Cutting Edge 2025」にて、シミ治療は最新機器を使うことではなく、肌の生物学・化学・物理学を踏まえた科学的な理解が本質であるという内容で講演を行いました。

シミ治療の成否を分けるのは機器の新しさではなく、肌質を見極める科学的な理解であることを伝えました。

LMSTW 2025(台湾)での講演の様子

2025年3月30日

LMSTW 2025(Laser and Photonics Medicine Society of Taiwan)

  • 開催地台湾
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ なぜシミ治療の結果は、症例によってこれほどまでに異なるのか

台湾で開催された「Laser and Photonics Medicine Society of Taiwan(LMSTW)」に招待され、同じレーザーを使用しても症例によって結果が異なる理由を、分子細胞生物学の視点から解説しました。

シミ治療は肌深部の原因を見極めたうえで、複数のアプローチを組み合わせることが重要だと伝えました。

4. 2025年 4〜6月

香港でのXERFローンチイベントの様子

XERF(ザーフ)ローンチイベントの様子XERF(ザーフ)ローンチイベントの様子XERF(ザーフ)ローンチイベントの様子

2025年4月6日

XERF(ザーフ)ローンチイベント

  • 開催地香港
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ モノポーラーRFの新たな夜明け:XERF 香港デビュー

香港で開催された新世代モノポーラーRF機器「XERF(ザーフ)」のローンチイベントに、ゲストスピーカーとして登壇しました。

新しい機器のポテンシャルを科学的に検証し、臨床でどう活かすかを議論する機会になりました。

ASLMS 2025(米国オーランド)での発表の様子

ASLMS 2025の様子ASLMS 2025の様子

2025年4月24日

ASLMS 2025

  • 開催地米国オーランド
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 肝斑治療のパラダイムシフト

米国オーランドで開催された米国レーザー医学会「ASLMS 2025」に参加し、研究が7年連続で採択されるなか、肝斑治療に関する新しい考え方を発表しました。

肝斑治療は「メラニンを壊す」だけでなく、肌の機能を整えるという視点が重要であることを伝えました。

AMWC ASIA 2025(台湾)での講演の様子

AMWC ASIA 2025の様子

2025年5月3日

AMWC ASIA 2025

  • 開催地台湾
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 熱を「方向」で操る次世代のRF治療(Mono-Bi CrossLIFT Technique®)

台湾で開催された国際美容医療学会「AMWC ASIA 2025」にて、モノポーラーRF機器「デンシティ(DENSITY)」を用いた独自の治療法『Mono-Bi CrossLIFT Technique®』について講演しました。

機器の特性を理解し熱の「方向」を使い分けることが、リフトアップと肌質改善の両立につながることを伝えました。

第113回日本美容外科学会(JSAS)での講演の様子

第113回日本美容外科学会(JSAS)の様子

2025年5月29日

第113回日本美容外科学会(JSAS)

  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 老化の「伝染」を食い止める、最新の肌質改善戦略(パラクリン老化)

「第113回日本美容外科学会(JSAS)」にて、『Skin Rejuvenation(若返り・肌質改善)治療の多様性』をテーマに招待講演を行いました。

肌の若返りは細胞を壊すことではなく、老化の連鎖を断ち切る精密なエネルギー制御が鍵になると伝えました。

Cynosure Lutronic Dinner Symposium(バンコク)での講演の様子

Cynosure Lutronic Dinner Symposiumの様子

2025年6月5日

Cynosure Lutronic Dinner Symposium

  • 開催地タイ・バンコク
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ XERFが切り拓くモノポーラーRFの深層

タイ・バンコクで開催された「Cynosure Lutronic Dinner Symposium」に登壇し、多くのモノポーラーRF機器が並ぶなかでXERFが持つ優位性について講演しました。

機器は正しい理論に基づいて使いこなして初めて真の価値が生まれることを伝えました。

IMCAS ASIA 2025(バンコク)での講演の様子

IMCAS ASIA 2025の様子IMCAS ASIA 2025の様子

2025年6月7日

IMCAS ASIA 2025

  • 開催地タイ・バンコク
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ Sofwaveの新たな適応とCynoGlowの可能性

タイ・バンコクで開催された国際美容医療学会「IMCAS ASIA 2025」にて、2つのテーマで講演を行いました。

機器の物理的な特性を深く理解することで、これまで難しいとされてきた症状にも治療の可能性を広げられると伝えました。

5. 2025年 7〜9月

第43回日本美容皮膚科学会総会での講演の様子

第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会の様子第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会の様子第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会の様子

2025年8月16日

第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会

  • 登壇院長・副院長

テーマ 注入×デバイスの融合が導く「自然な美しさ」の最適解

「第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」にて、ヒルズグレイスクリニックより計8つの講演を行いました。

注入とデバイス、それぞれの専門性が連携することで、より自然な仕上がりを目指せることを伝えました。

Cynosure Lutronic APAC Summit 2025での講演の様子

Cynosure Lutronic APAC Summit 2025の様子Cynosure Lutronic APAC Summit 2025の様子

2025年9月26日

Cynosure Lutronic APAC Summit 2025

  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 分子細胞生物学から紐解く「skin rejuvenation」の真価

アジア太平洋地域の医師が集う「Cynosure Lutronic APAC Summit 2025」に登壇し、当院の基幹治療「CynoGlow(サイノグロー)」と「テンプシュア」について、分子細胞生物学の視点から解説しました。

皮膚の共通性と多様性の両方を理解し、一人ひとりに最適化した治療を提供することの大切さを伝えました。

6. 2025年 10〜12月

Koreaderma 2025(ソウル)での講演の様子

Koreaderma 2025の様子Koreaderma 2025の様子Koreaderma 2025の様子

2025年10月31日

Koreaderma 2025

  • 開催地韓国・ソウル
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 本質を極める「機器性能の最大化と理論」

韓国・ソウルで開催された国際学会「Koreaderma 2025」に3年連続でScientific Speakerとして招待され、講演を行いました。

機器の物理的なポテンシャルと皮膚の生物学的な反応を結びつける理解が、副作用を抑えた結果につながることを伝えました。

AMWC JAPAN 2025での講演の様子

AMWC JAPAN 2025の様子AMWC JAPAN 2025の様子

2025年11月8日

AMWC JAPAN 2025

  • 開催地日本
  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ 複雑化するデバイス市場における「戦略的選択(Strategic Device Selection)」

日本で開催された国際美容医療学会「AMWC JAPAN 2025」にて、「Strategic Device Selection:今臨床で持つべきデバイス」というセッションでScientific Speakerを務めました。

機器選びは流行ではなく、目的に応じた理論的な裏付けに基づいて行うべきだと伝えました。

第17回 Total Anti-aging Seminarでの講演の様子

第17回 Total Anti-aging Seminarの様子第17回 Total Anti-aging Seminarの様子

2025年12月15日

第17回 Total Anti-aging Seminar

  • 登壇院長 奥謙太郎

テーマ Sofwave最前線 — 焦がさず「育む」新時代のタイトニング

JMEC(ジェイメック)社の創立30周年を記念して開催された「第17回 Total Anti-aging Seminar」にて、Sofwave(ソフウェーブ)のパネリストとして招待講演を行いました。

Sofwaveは「焦がす」のではなく「再活性化する」という視点で使いこなすことが、肌質改善とリフティングの両立につながると伝えました。

TREATMENT INFORMATION

治療について

施術名
この記事の講演で紹介した治療:ソフウェーブ(Thermal Thread Technique®)、ザーフ、デンシティ(Mono-Bi CrossLIFT Technique®)、サイノグロー(ピコシュアプロ+ポテンツァプライム)、ピコシュアプロ、ポテンツァプライム
診療区分
自由診療(保険適用外)
使用量・部位
この記事でご紹介したのは講演の内容で、特定の症例の治療内容を示すものではありません。照射の範囲・設定・回数、組み合わせるかどうかは、診察で肌の状態を確認したうえで個別に決めます。
公式料金の目安
サイノグローで使用するマイクロニードルRFポテンツァプライムの本体

サイノグロー(ピコシュアプロ+ポテンツァプライム)

全顔 1回 181,500円

ピコ秒アレキサンドライトレーザー PicoSure Proの本体

PICOSURE pro

全顔 1回 82,500円

マイクロニードルRF ポテンツァプライムの本体

ポテンツァプライム

全顔 1回 154,000円

超音波照射機器ソフウェーブの本体

ソフウェーブ

上顔面・中顔面・下顔面 各1回 110,000円
全顔+あご下 1回 330,000円

上記はクリニック公式案内の料金の目安です(税込・2026年10月23日時点)。サイノグローは、ピコシュアプロとポテンツァプライムを同じ日に組み合わせる場合の料金です。ザーフとデンシティの料金は、公式サイトの各ページでご確認ください。ピコシュアプロ・ソフウェーブで麻酔を行う場合は、麻酔代が別途かかります。診察・診断料は施術費用とは別に発生します(初めてご来院の方11,000円、前回のご来院から24か月以内の方1,100円、25か月以上の方11,000円)。講演当時の記事に記載していた料金は当時のもので、現在の料金とは異なる場合があります。料金や内容は変更される場合があります。

主な副作用・リスク
PicoSure Proでは、皮膚の不快感、赤み、腫れ、点状出血、内出血、水疱、かさぶた、膿疱、色素沈着、色素脱失、熱傷、瘢痕、感染、アレルギー反応などが起こることがあり、シミの部分が一時的に濃く見えることがあります。ポテンツァプライムでは、照射時の痛み、一時的な赤み・むくみ・点状出血・かさぶた・内出血のほか、感染や色素沈着が起こることがあります。ソフウェーブでは、照射中の熱感や痛み、照射後の赤み・紅斑、腫れ・浮腫、皮膚の張り感、乾燥などが起こることがあり、まれにやけど、痺れ、内出血、神経損傷が生じる可能性があります。デンシティ・ザーフでは、照射部の赤み、むくみ(線状のむくみを含む)、熱感、痛み、張り感や違和感、乾燥のほか、まれにやけど、水ぶくれ、しびれ、内出血などが起こることがあります。妊娠中・授乳中の方、ペースメーカー等の医療機器を体内に埋め込んでいる方は、照射治療を受けられない場合があります。デンシティ・ザーフは、過去に「金の糸」(金でできた糸を皮膚に入れる施術)を受けた方は受けられない場合があります。複数の機器を組み合わせる治療の有効性・安全性は十分に確立されていません。適応、回数、ダウンタイムには個人差があります。
未承認医療機器に関する事項
【ポテンツァプライム/POTENZA PRIME・Jeisys Medical Inc.(韓国)】本治療に使用するポテンツァプライムは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。ポテンツァプライムは、製造元からの依頼にもとづき、当院で評価を目的として使用しています。旧機種のポテンツァは、国内販売元であるサイノシュアー・ルートロニック株式会社を通じて入手しています。同じシリーズの機器として、Jeisys Medical Japan株式会社の「ポテンツァBASIC」(承認番号 30500BZI00042000、一般的名称:治療用電気手術器)が、2023年12月に「審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の凝固及び蒸散」を使用目的として承認されています。当院で使用しているポテンツァプライムは、この承認品ではありません。旧機種のポテンツァは、米国FDAの510(k)クリアランス(K192545ほか:皮膚科・一般外科の処置における電気凝固と止血)と、韓国MFDS(食品医薬品安全処)の承認を受けています。ポテンツァプライムとしての各国の承認状況は、現在確認中です。紅斑、腫脹、感染、色素沈着、熱傷などが報告されています。【DENSITY(デンシティ)/Jeisys Medical Inc.(韓国)】本治療に使用するデンシティは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。国内販売元であるJeisys Medical Japan株式会社を通じて入手しています。デンシティと同じ仕組みで、国内で承認されている医療機器があるかどうかは、現在確認中です。米国FDAより510(k)クリアランスを取得しています(K230663:2023年、K250065:2025年)。FDAに示された使用目的は「皮膚科および一般外科の処置における電気凝固および止血」で、しわやたるみの改善を対象とした表示ではありません。主なリスクとして、紅斑、浮腫、まれにやけど等が報告されています。【XERF(ザーフ)/Cynosure Lutronic社】本治療に使用するザーフは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。国内販売元であるサイノシュアー・ルートロニック株式会社より入手しています。同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。韓国で2024年に発売されています(メーカー発表では2024年5月)。カナダでは、カナダ保健省(Health Canada)の医療機器ライセンス(番号113060、2025年4月7日)を取得しており、メーカーは対象を、顔の輪郭形成・しわの軽減、眉のリフト、顔と首の皮膚のたるみの治療と発表しています。米国FDAでは、皮膚科・一般外科領域での電気凝固・止血を適応とする電気手術器として510(k)クリアランスを取得しています(K251327、2025年8月11日)。米国の4施設で行われた研究(39名、メーカーが支援、2026年公表)では、一時的な赤み(紅斑)とむくみ(浮腫)が報告されています。【PicoSure Pro】国内承認医療機器です(承認番号 30500BZX00079000/一般的名称:アレキサンドライトレーザ/使用目的又は効果:体表面の表在性及び深在性良性色素性病変の治療、又は外傷性並びに入墨による刺青の蒸散及び除去。ニキビ痕・毛穴・小ジワ・肌質を目的とする照射は適応外使用です)。【ソフウェーブ】現在は国内承認医療機器です(承認番号 30700BZX00082000/一般的名称:皮膚引締め用超音波照射器/承認された使用目的:中等度又は重度の顔面及び頚部のしわの改善。引き上げ(たるみ)、毛穴、肌質、ニキビ痕、肝斑などを目的とする使用は、承認された使用目的の範囲外の適応外使用です。医師が必要性とリスク、ほかの選択肢をご説明し、同意をいただいたうえで行います)。

よくある質問

2025年に、奥謙太郎院長が登壇した主な学会・講演は?

2025年は国内外で13件の学会・講演に登壇しました。海外ではLMSTW 2025(台湾)、香港でのザーフ(XERF)ローンチイベント、ASLMS 2025(米国レーザー医学会・オーランド)、AMWC ASIA 2025(台湾・台北)、バンコクのCynosure Lutronic Dinner SymposiumとIMCAS ASIA 2025(タイ)、Koreaderma 2025(韓国・ソウル)で講演しました。日本ではCutting Edge 2025(東京ポートシティ竹芝)、第113回日本美容外科学会、第43回日本美容皮膚科学会総会・学術大会、AMWC JAPAN 2025に登壇しました。このほか、Cynosure Lutronic APAC Summit 2025と、JMEC社創立30周年記念の第17回 Total Anti-aging Seminarでも講演しました。

ASLMS 2025では、何を発表しましたか?

肝斑に対する治療の考え方を発表しました。これまでの肝斑治療はメラニンをいかに壊すかに焦点が当てられてきましたが、発表では、メラニンが作られ続ける背景にある線維芽細胞の老化と機能異常に着目し、ソフウェーブとThermal Thread Technique®を用いた肝斑治療の結果を報告しました。2019年から7年続けて演題が採択されての発表で、この研究を今後論文として発表する予定であることもお伝えしました。肝斑を目的とするソフウェーブの照射は適応外使用で、効果には個人差があります。

Thermal Thread Technique®(TTT)とは何ですか?

超音波機器ソフウェーブを使う、院長 奥謙太郎が開発した照射法です。組織を焦がさずに、適度な温度でのコラーゲンの引き締めと、活動性が低下した線維芽細胞の再活性化を同時に目指し、熱の「方向」と「連続性」を解剖学的な根拠に基づいて制御します。2025年は日本美容外科学会、IMCAS ASIA 2025、Koreaderma 2025、第17回 Total Anti-aging Seminarなどで取り上げました。引き上げや肌質、肝斑を目的とする照射はソフウェーブの承認範囲外(適応外使用)で、感じ方や効果には個人差があります。

ザーフ(XERF)とデンシティの講演では、何を話しましたか?

どちらもモノポーラーRF(高周波)の機器です。ザーフについては、6.78MHzと2MHzの2つの周波数を同時に照射して熱を深い層へ届ける仕組みと、Shallow・Middle・Deepの3つのモードの使い分けを、香港のローンチイベントとバンコクのシンポジウムでお話ししました。デンシティについては、垂直方向と水平方向の熱を部位ごとに使い分ける照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique®」を、AMWC ASIA 2025とKoreaderma 2025で講演しました。ザーフとデンシティはいずれも国内未承認医療機器で、効果や痛みの感じ方には個人差があります。

サイノグロー(CynoGlow™)とは、どんな治療ですか?

マイクロニードルRFのポテンツァと、ピコ秒レーザーのピコシュアプロを組み合わせ、肌深部の細胞の「再生」、不要なメラニンの「破壊」、肌の「回復」を同時に進めることをめざす治療法です。2025年は、台湾のLMSTW 2025でシミ治療として、IMCAS ASIA 2025ではニキビ・ニキビ痕の治療として講演し、Cynosure Lutronic APAC Summit 2025では分子細胞生物学の視点から解説しました。現在使用しているポテンツァプライムは国内未承認医療機器で、承認状況・リスク・料金はこの記事の「治療について」に記載しています。効果や経過には個人差があります。

第43回日本美容皮膚科学会総会では、どんな講演をしましたか?

ヒルズグレイスクリニックから計8つの講演を行いました。「しわ・たるみ Advancedセッション」では、副院長 奥美香子が注入治療、院長 奥謙太郎がデバイス(機器)治療の立場から登壇し、不自然さのない、その人らしい仕上がりをめざす考え方をお話ししました。夫婦で同じセッションに登壇したのは、2024年のAMWC JAPAN以来でした。このほか、副院長によるスキンバイブ(旧ボライト)の活用、ソフウェーブを用いた肝斑治療、ポテンツァのシングルニードル治療、ウィンセルについての講演も行いました。効果には個人差があります。

講演で紹介した治療は、ヒルズグレイスクリニックで受けられますか?

講演で扱ったピコシュアプロ、ソフウェーブ、サイノグロー(ピコシュアプロ+ポテンツァプライム)、ザーフ、デンシティ、スキンバイブ(旧ボライトXC)、ウィンセルは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックの公式サイトの各治療ページでご案内しています。いずれも自由診療(保険適用外)で、ポテンツァプライム、ザーフ、デンシティは国内未承認医療機器です。ザーフとデンシティの料金・内容は、公式サイトの各ページでご確認ください。どの治療が合うか、組み合わせるかどうか、回数や費用、起こりうる副作用は、診察で肌の状態を確かめて適応を判断したうえでご説明します。

おわりに

学会や講演でお伝えしていることは、診察室で一人ひとりの患者さんに向き合うときの考え方と同じです。機器の設定や治療の順番には理由があり、その理由を海外の医師と共有し、議論を重ねることで、当院の治療も更新されてきました。この記録が、治療を検討される方の判断材料の一つになれば幸いです。

シミ・たるみ・肌質のお悩みは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。診察のうえで、一人ひとりに合った治療の組み立てをご提案します。カウンセリングのご予約はこちら →

本記事は学会・講演活動の記録であり、特定の治療の効果を保証するものではありません。記載の治療は自由診療(保険適用外)を含み、効果・経過・副作用には個人差があります。一部の医療機器は国内未承認です。治療については診察時に適応・リスク・費用をご説明します。
奥謙太郎 院長

奥 謙太郎(おく けんたろう)/ヒルズグレイスクリニック 院長・皮膚科医

シミ・肝斑・毛穴など、肌に現れた悩みに向き合うとき、私が大切にしているのは、症状だけでなく、その症状が生じた肌の状態まで見極めることです。

レーザー・高周波・超音波などの機器は、同じ設定で照射しても、結果は一人ひとり異なります。その差を生むのは、肌が熱を受け止め、治療に応えられる状態にあるかどうか。だからこそ、必要に応じて肌が応えられる状態を整えながら、適切な治療を、適切な順序でご提案します。

この考えを治療設計の起点に据え、「Thermal Thread Technique®」として体系化し、2024年に『Lasers in Surgery and Medicine』誌へ発表しました。同論文は同誌のTop Viewed・Top Cited Articleに選出されています。高周波照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique」および、注入治療と医療機器を組み合わせる「CrossTALK® protocol」も『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に発表しています。

米国レーザー医学会(ASLMS)専門医、医療法人社団光悠会理事長。Cynosure社のアドバイザリーボードには日本から唯一参加し、PicoSure Proの開発段階から携わり、第1号機による症例報告も行ってきました。世界最大のレーザー医学会ASLMSやIMCAS ASIA、KOREA DERMAなどの国際学会で招待講演を行い、国際的な医師教育プログラム「GMI」を主宰。海外の医師の指導・育成にも取り組んでいます。

これまでの治療で思うような手応えを得られなかった方にも、なぜその肌にその症状が起きているのかを見極め、必要な治療の順序からご提案します。肌を診て、治療を設計し、経過に合わせて組み立てを更新する。そこまでを含めて、肌治療だと考えています。詳しいプロフィール →

Dr.Kentaro

ヒルズグレイスクリニック院長。レーザー開発に関与し、早く結果を出す最新治療法を考案するマシン治療のスペシャリスト

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