この記事の要点
美容医療が初めてだった50代の患者様が、ヒアルロン酸注入治療とボトックス注射を受け、その後もソフウェーブによる超音波照射とデンシティ・ザーフによる高周波照射を続けている、通院の記録です。治療は、患者様が先に伝えた予算の範囲で組み立てています。受診のきっかけから施術後の変化までをご本人の言葉でたどり、記事の終盤に施術前後の比較写真を掲載しています。
患者様ご本人の感想を紹介する記事です。治療結果や感じ方には個人差があり、同じ変化を保証するものではありません。
手がかりは、「あざみ野」という地名だけだった
気になるところがひとつだけのとき、人はなかなか予約を取りません。
その日、患者様はマッサージを受けていました。うつぶせのまま交わしていた雑談のなかで、施術者がふと、別のお客様の話をしました。あざみ野で、ボトックスの施術を受けている方がいる。
どこですか、とは聞けませんでした。聞くのは失礼だと思ったからです。手元に残ったのは、あざみ野、という地名だけでした。

家に帰ってから、その地名と施術の言葉を並べて検索しました。紹介ではありません。人づてでもありません。検索結果のなかに当院のページがあり、そこから電話をかけています。
「素敵なところかもと思って、勇気を振り絞ってお電話した」
しわは気になっていました。美容院に行ったり、化粧をしたりで、まだ大丈夫かな、と思っていた。ボトックスという言葉は知ってはいても、受けたことはありませんでした。当時は海外で暮らしていて、この種の治療を海外で受ける気にはなれなかった。日本に帰ったときにする、と決めていたそうです。一時帰国の期間は限られています。この機会を逃せば、次は半年後か一年後でした。
一度だけ、と思ってかけた電話でした。
※プライバシー保護のため、本文中のイラストはご本人のお写真をそのまま再現せず、雰囲気を参考に顔立ちなど一部を変更しています。施術シーンのイラストは治療の流れを伝えるためのイメージです。
予算の数字を先に聞いてから、治療方針を組み立てる

その電話は、一度では終わりませんでした。帰国のたびに予約が入るようになります。
今回の診察では、先に金額を口にされました。これくらいで、と。
私はその数字を受け取ってから、治療の設計を始めます。上限が決まっていれば、その範囲で何を優先するかを、その場で一緒に決められます。
「私がこれぐらいって言ったんです。たぶん先生も相当お悩みになったと思うんですけども、それでもすごく丁寧に、その中でやってくださって」
同じ「しわ」でも、どこから手をつけるかは人によって違います。気になっている線だけを見ずに、骨格、皮下組織、筋肉の動き、皮膚の状態、左右差を順に確認します。線そのものが原因のこともあれば、その線を作っている土台が別の場所にあることもあるからです。
ヒアルロン酸注入は、製剤の性質と注入部位を考えながら、顔の立体感や輪郭、気になる凹みを整える治療です。ボトックス注射は、筋肉の動きと表情を診ながら、表情に伴うしわを整えます。

診察では、気になる線だけでなく、顔全体の構造と動きを確認します。
そのうえで、限られた予算をどこに置くかを、解剖学的に決めます。その方の顔で、いちばん結果が出る一点です。気になっている線に沿って少しずつ配っていくと、どこにも届かないまま終わります。使える量が少ないときほど、置く場所で差がつきます。
組み立てるのは注入だけではありません。帰国のたびの通院では、ソフウェーブによる超音波の照射と、デンシティ・ザーフによる高周波の照射も受けています。照射は院長の奥謙太郎が担当し、その日の肌の状態に合わせて出力と当てる場所を変えます。

届く層が違います。注入は形と輪郭に、照射は皮膚とその下の支持組織に熱を届けて引き締めをねらいます。同じ金額でも、その回をどちらに置くかで動く場所が変わります。
ヒアルロン酸注入治療、ボトックス注射、ソフウェーブ、デンシティ・ザーフはいずれも自由診療(保険適用外)です。費用の目安、主な副作用・リスク、未承認医療機器に関する事項は、この記事の「今回の治療について」に記載しています。適応、効果の出方、経過には個人差があります。この記事では、患者様に使用した製剤の組み合わせ、注入量、ボトックスの部位と単位、照射の設定、施術回数は公開していません。
最初の一、二回は、ボールを握って横になっていた

初めての場所へ電話をするときはドキドキする、とご本人は話しています。院内に入ってからは、その感じはなくなった。ただ、施術台の上では別のことが起きていました。
「最初のやっぱり一回二回ぐらいは、何が行われているのか、あんまりわからないから、なんかボールをギュッと握ってたりしてたと思うんですけど」
何をされているか分からない時間の長さが、そのまま緊張につながっていた。
回数を重ねるうちに、緊張は減っていきました。
鏡を見たあと、出てきた言葉は「楽しかった」だった

施術が終わって、鏡をお見せしました。返ってきたのは、診察室であまり聞かない言葉でした。
「なんか楽しかったって言っちゃったと思うんですけれども」
麻酔も針もあるので、緊張がないわけではありません。それでも、同じインタビューでこうも話しています。
「ちょっと適度にくつろげちゃうところもあるんですよね。不思議とね」
ご本人もあとから、施術に来ている感覚ではなかったのかもしれない、と話しています。終わったあとに残ったのは、楽しいところに行ったという感覚だった。鏡についても、こう続けました。
「最後、鏡を見た時は、もう素晴らしいという感じで」
ここに書いたのは、施術後のインタビューで患者様ご本人が話した主観的な感想です。腫れ、赤み、内出血などの経過や、その後の状態を示すものではありません。感じ方には個人差があります。
この日に何が変わったのかは、その場では分かりません。分かったのは、人から誘いを受けたときでした。
誘われたら、すぐ行くと返事をするようになった

食事会に誘われる回数は、もともと多い方でした。変わったのは返事の速さです。
「誘われても、すぐに行こうっていう気持ちになったりとか」
10年ぶりに会う友人との約束にも出るようになりました。久しぶりに夫婦で出かける話も出ました。ご本人の説明は、顔が変わったから、ではありません。やってもらったと自分が思っている、それだけでも違う、というものでした。
「10年ぶりのお友達とかでも、堂々とお出かけできる」
同じインタビューのなかで、こうも言っています。ほかの人から見たら、たぶんそんなに違わないと思う、と。
行動や気持ちの変化は、治療だけで決まるものではありません。ここでは、インタビューでご本人が話した範囲のみを記録しています。
では、ほかの人から見て違うのか違わないのかは、どこで確かめられるのか。ご本人は、確かめる場所をひとつ挙げました。
写真は、正直だった
「やっぱり写真を見ると明らかですよ。何もしてなかった時と、ちょっとやった時と」
「写真ってやっぱり正直だなと思います」
ご本人が挙げた場所が、これです。以下は同じ患者様の比較素材で、いずれも左が施術前、右が施術後。画像内では目元を匿名化しています。


※症例写真は一例です。撮影条件、表情、光の当たり方、治療後の経過には個人差があります。写真だけで治療の適否や効果を判断することはできません。
予約の理由になったのは、会計のときの一言だった

今回の予約には、もうひとつ理由がありました。前回の来院の、会計のときです。コンシェルジュが、気になるところがあるなら、そこだけのために来ていただいて構わない、という意味のことをお伝えしていました。当院としては、特別なことを言ったつもりはありませんでした。
ご本人のなかには、来るからには、ここもあそこもある程度やらないと申し訳ない、という感覚がありました。だからひとつだけ気になっても、ほかに何か増えるまで待つ、という選び方をしていた。
「あんなことをおっしゃってくれたなっていうのが、やっぱり覚えてたので」
どちらの受診も、人がふと言った一言から始まっています。ひとつはマッサージ台の上で、もうひとつは会計の窓口で。
TREATMENT INFORMATION
今回の治療について
- 施術名
- ヒアルロン酸注入治療、ボトックス注射、ソフウェーブ(超音波照射)、デンシティ・ザーフ(高周波照射)
- 診療区分
- 自由診療(保険適用外)
- 使用量・部位
- 使用した製剤の組み合わせ、注入量、ボトックスの部位と単位、照射の設定、施術回数は、この記事では公開していません。
- 公式料金の目安
-

ジュビダームビスタ® ボリューマXC
1.0cc 88,000円

ジュビダームビスタ® ボラックスXC
1.0cc 88,000円

ジュビダームビスタ® ボリフトXC
1.0cc 88,000円

スキンバイブ by ジュビダームビスタ®
1.0cc 66,000円

ジュビダームビスタ® ウルトラプラスXC
1.0cc 44,000円

ボトックスビスタ®
1箇所 22,000円
マイクロボトックス 1部位 33,000円
ソフウェーブ
一部位 110,000円〜
4部位(全顔+顎下) 330,000円
首 110,000円
デンシティ・ザーフ
テーラーメイド高周波治療 165,000円
110,000円(注入治療併用価格)上記はクリニック公式案内の料金の目安です。今回の患者様に実際に使用した製剤、照射内容、総額を示すものではありません。麻酔代、針代、初診料・再診料などの扱いは、治療前にご確認ください。
- 主な副作用・リスク
- ヒアルロン酸注入では、赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、アレルギー反応、凹凸や左右差などが起こることがあります。まれに血管閉塞・塞栓などの重い合併症が生じる可能性があります。ボトックス注射では、注射部位の赤み、腫れ、痛み、内出血、頭痛、筋力低下、表情の左右差などが起こることがあります。ソフウェーブ、デンシティ、ザーフでは、照射中の熱感や痛み、照射後の赤み・紅斑、腫れ・浮腫、皮膚の張り感、乾燥などが起こることがあります。まれにやけど、痺れ、内出血、神経損傷が生じる可能性があります。妊娠中・授乳中の方、ペースメーカー等の医療機器を体内に埋め込んでいる方、過去に金の糸の施術を受けた方は照射治療を受けられません。症状が気になる場合は、自己判断で様子を見続けず、クリニックへご相談ください。
- 未承認医療機器に関する事項
- デンシティおよびザーフは、日本国内において薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器です。入手経路は国内代理店経由です。同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。諸外国における安全性等として、デンシティは米国FDAでたるみ治療機器の承認を取得しており、主なリスクとして紅斑、浮腫、まれにやけど等が報告されています。ザーフでは紅斑、浮腫、熱感、まれにやけど等が報告されています。ソフウェーブは国内承認機器です(承認番号 30700BZX00082000/一般的名称:皮膚引締め用超音波照射器/承認用途:中等度又は重度の顔面および頸部のしわの改善)。ボトックスビスタ®(承認番号 22500BZX00485000)の承認適応症は、65歳未満の成人における眉間および目尻の表情皺です。マイクロボトックスをはじめ、これ以外の部位への使用は承認適応外の使用にあたります。
ヒアルロン酸注射の公式案内 ボトックス注射の公式案内 スキンバイブの公式案内 ソフウェーブの公式案内 デンシティの公式案内 ザーフの公式案内
よくある質問
ヒアルロン酸注入とボトックスは、同じ治療ですか?
異なる治療です。ヒアルロン酸注入は製剤の性質と注入部位を考え、立体感や輪郭などを整える目的で用います。ボトックスは筋肉の動きを診ながら、表情に伴うしわなどを整えるために用います。適応や組み合わせは診察で個別に判断します。
どの製剤を、何cc使うかは決まっていますか?
決まっていません。製剤の種類や量は、悩み、顔全体のバランス、皮膚や筋肉の状態、希望する印象、予算によって変わります。診察で一つずつ決めます。今回の患者様に使用した製剤や量、注射の部位と単位は、この記事では公開していません。
気になるところが一か所だけでも受診してよいですか?
問題ありません。一か所だけのご相談で受診される方もいます。ご希望と予算を伺ったうえで、その範囲でどこに置くのがいちばん結果につながるかを診察で決めます。
注入治療と照射治療は、どう使い分けますか?
届く層と目的が違います。注入は形や輪郭を、照射は皮膚とその下の支持組織に熱を届けて引き締めをねらいます。どちらをいつ行うかは、肌と組織の状態、ご希望、予算をふまえて診察で決めます。同じ日に組み合わせることも、回を分けることもあります。
料金はどのくらいですか?
公式案内の料金の目安は、ボリューマXC・ボラックスXC・ボリフトXCが各1.0cc 88,000円、スキンバイブ by ジュビダームビスタが1.0cc 66,000円、ウルトラプラスXCが1.0cc 44,000円です。ソフウェーブは一部位110,000円〜、4部位(全顔+顎下)330,000円、首110,000円。デンシティ・ザーフは165,000円、注入治療併用価格110,000円です。実際の総額は使用量や治療内容、麻酔・針・診察料などによって異なります。
副作用やリスクはありますか?
注入治療では赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、アレルギー反応などが起こる可能性があります。ヒアルロン酸ではまれに血管閉塞・塞栓、ボトックスでは表情の左右差や筋力低下が起こることがあります。照射治療では熱感、赤み、浮腫、皮膚の張り感、乾燥などがみられ、まれにやけど、痺れ、内出血、神経損傷が生じる可能性があります。詳しくは施術前の診察でご確認ください。
デンシティとザーフは、国内で承認された機器ですか?
いずれも日本国内では薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器で、国内代理店経由で入手しています。同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。デンシティは米国FDAでたるみ治療機器の承認を取得しており、主なリスクとして紅斑、浮腫、まれにやけど等が報告されています。ザーフでは紅斑、浮腫、熱感、まれにやけど等が報告されています。ソフウェーブは国内承認機器です。
しわや口元の見え方、注入治療や照射治療の範囲や費用について相談したい方は、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックへ。ご希望と予算を伺ったうえで、治療の優先順位を一緒に整理します。カウンセリングのご予約はこちら
※本記事は、患者様へのインタビューと症例比較素材をもとに構成しています。掲載はご本人の同意を得た範囲に限り、実名、施術日、撮影日は記載していません。ご本人の発言と写真は個人的な体験の記録であり、治療結果を一般化するものではありません。施術内容、費用、主な副作用・リスクは、事前の診察とクリニック公式案内でご確認ください。
RESEARCH NOTE
研究記事としての位置づけ
本記事は、「美容医療は人を幸せにするのか」という研究連載の一部です。医療広告ガイドラインに配慮し、患者様の個人的な感想を治療効果や安全性の根拠として一般化せず、研究における一つの語りとして紹介しています。治療を検討する際に必要な情報は、本文中の「今回の治療について」にまとめています。
研究目的
美容医療を受けた患者様が、外見の捉え方や気持ち、日常の行動をどのように語るのかを記述し、施術後の経験と主観的な幸福感の関係を考察することを目的としています。一人の患者様の経験だけから、一般的な治療効果や幸福度の変化を結論づけるものではありません。
調査方法
患者様へのインタビューと症例比較素材をもとに、発言の意味を損なわない範囲で読みやすく整えました。掲載しているのは、インタビューでご本人が実際に話した内容と、確認できた素材だけです。ご本人の自己評価や行動の変化は、医学的な測定値でも、比較対照を置いた調査結果でもありません。
倫理・個人情報への配慮
掲載は、患者様ご本人の同意を得た範囲に限っています。実名、施術日、撮影日など個人が特定される情報は掲載せず、症例写真は目元を匿名化しています。使用した製剤の組み合わせ、注入量、ボトックスの部位と単位、施術回数も公開していません。








