「どちらも、あきらめなかった。」宇佐美千里さん

ヒルズグレイススタッフの物語

診療のあと、ふっと気持ちがほどけるようなスイーツに救われたことがある患者様も、きっといらっしゃるのではないでしょうか。

ヒルズグレイスで美容の仕事に携わりながら、カフェではパティシエとしても腕をふるう宇佐美千里さん。学生時代から惹かれていた「美容」と「お菓子づくり」の両方を、いま一つの場所で大切に育てています。

けれど、ここに至るまでの道のりはまっすぐではありませんでした。粉にまみれながらお菓子をつくっていた日々、体調を崩して一度は手放した夢、祖父母の畑を守った一年、そしてヒルズグレイスとの出会い。宇佐美さんの歩みをたどると、誰かを想ってつくること、誰かを支える側に立つこと、そのどちらもあきらめなかった静かな強さが見えてきます。

これまで

宇佐美千里さんは、学生時代から美容のことを知るのが好きだったといいます。けれど進路を考えたとき、心を引かれたのは美容だけではありませんでした。お菓子づくりの世界にも強く惹かれ、最後に選んだのはパティシエの道。好きなことにまっすぐ向き合いたいという気持ちで、現場に飛び込みました。

そこで待っていたのは、想像以上に厳しい毎日でした。朝早くから夜遅くまで働き、工房では大量のお菓子をつくり続ける。20kgの小麦粉を1階から4階まで何往復も運び、毎日のように粉にまみれる生活だったそうです。もともと肌が強いほうではなかった宇佐美さんは、そうした環境の積み重ねで肌荒れが悪化し、やがて大好きだった仕事を続けることが難しくなってしまいました。

宇佐美千里さんのパティシエ時代をイメージした水彩イラスト
粉にまみれながら大量のお菓子をつくり、重い小麦粉を担いで階段を上り下りしていたパティシエ時代。

一度はその道を離れたものの、そこで終わりではありませんでした。通っていた病院で親身に寄り添ってくれた看護師さんの存在に支えられ、肌の状態が整っていくにつれて、気持ちまで変わっていくことを実感したのです。肌がきれいになることは、見た目だけではなく心のあり方にもつながる。そう感じたとき、「今度は自分が支える側に回りたい」という想いが、美容の仕事への憧れとして輪郭を持ちはじめました。

ただ、その世界へすぐに入れたわけではありません。耳鼻科での勤務では、小さなお子さんの診療を支えながら医療の現場を知り、その後は美容を学ぶために脱毛サロンへ。そこで宇佐美さんは、接客だけでなく店長としても大きな役割を担うようになります。

当時の店舗は、決して整った状態とは言えなかったそうです。それでも宇佐美さんは、一人ひとりと面談し、なぜここで働いているのか、何を目指したいのかを丁寧に聞くところから始めました。さらに、掃除や接客の基礎を一つずつ立て直し、チームの空気を変えていった結果、店舗は接客評価で1位を取るまでに変化したのだといいます。相手の可能性を信じて、場を整え、みんなでより良い方向へ進んでいく。その姿勢は、いまの宇佐美さんの仕事の土台にもつながっているようです。

脱毛サロン店長時代の宇佐美千里さんをイメージした水彩イラスト
若いスタッフたちに一人ずつ向き合い、店舗全体を立て直していった脱毛サロン店長時代。

そんな日々のなかで訪れたのが、祖母の体調不良でした。祖父ひとりでは畑を続けるのが難しく、このまま手放すかもしれない。そう聞いたとき、宇佐美さんは「自分にも何かできないだろうか」と考え、仕事を離れて祖父母を支えることを選びます。約1年のあいだ畑に向き合い、鍬で土を耕し、石を取り除き、落ち葉を混ぜて土をつくり、野菜を育て、収穫する。まったくの素人からのスタートでしたが、その経験は後の仕事観に深く残ることになりました。

祖父の畑を手伝う宇佐美千里さんの水彩イラスト
祖父の畑で、土づくりから収穫までを一つずつ学んだ一年。

畑を守る時間を経て、祖父母から「自分のやりたいことをやりなさい」と背中を押され、再び美容の仕事を探し始めた宇佐美さん。そのとき出会ったのが、ヒルズグレイスでした。

今

ヒルズグレイスを知ったきっかけは、求人やInstagramだったそうです。画面越しに見えてきたのは、華やかなだけではない、スタッフ一人ひとりの輝きと、先生方の圧倒的な真剣さでした。世界で活躍する先生方のもとで働けたら、自分もきっと成長できる。そんな予感を胸に、宇佐美さんは面接を受けます。

そして入職後、さらに驚いたのは、外から見える上品さの奥にある熱量でした。きれいで洗練されていることはもちろん変わらない。けれど実際に中で働いてみると、そこには“運動部のような”まっすぐさとエネルギーがあったといいます。患者様のために本気で動くことを当たり前にしている人たちばかりで、その空気が宇佐美さん自身にも少しずつ変化をもたらしていきました。

以前は「どうせ自分にはできないかもしれない」と、やる前に引いてしまうこともあったそうです。でも、先生方や先輩たちは、まずやってみよう、だめなら次を考えようと背中を押してくれる。いまでは以前よりも、考えてから行動に移すこと、決めつけずに挑戦することが自然になってきたと話します。

宇佐美さんにとって、ヒルズグレイスはもう一つの意味でも特別な場所でした。美容の仕事と同時に、カフェでパティシエとしても働ける環境だったからです。しかも後になって、お母様が宇佐美さんより先に患者様としてヒルズグレイスに通っていたことが分かります。良いクリニックだと知っていたからこそ、先入観を持たせたくなくて何も言わなかった。そう聞いたときの驚きも、きっと忘れられない出来事だったはずです。

さらに心に残ったのは、就職が決まったことを伝えたときの祖父の反応でした。美容の仕事も、スイーツづくりも、本当はどちらも続けたかった。その二つが両方かなう場所に出会えたことを祖父が涙ぐんで喜んでくれたといいます。そして「これからお世話になる人たちに、今できている野菜を食べてもらいなさい」と言ってくれたことで、宇佐美さんは大きなリュックに野菜を詰めて、ヒルズグレイスのみんなに配ったのだそうです。

野菜をスタッフに配る宇佐美千里さんの水彩イラスト
大きなリュックいっぱいの野菜を背負い、ヒルズグレイスのみんなへ手渡した感謝の場面。

カフェでパティシエとして働き始めてからは、これまでとは違う難しさにも向き合いました。前職では、すでにあるレシピを正確につくることが中心だった一方で、ヒルズグレイスでは一からメニューを考える必要があったからです。何を使うのか、どんな甘さにするのか、どの素材をどう生かすのか。先生方と試作を重ねるなかで、グラニュー糖を使うのが当たり前だと思っていた自分の固定観念が少しずつほどけていったといいます。

畑を経験したことも、大きな意味を持ちました。野菜や果物が育つまでには、時間も手間も思いも込められている。そのことを自分の体で知っているからこそ、素材の味を消すのではなく、どう引き立てるかを考えるようになったのだそうです。いまでは生産者さんと直接やり取りをし、その方の顔を思い浮かべながら味を組み立てることも少なくありません。

生産者や患者を思いながらスイーツをつくる宇佐美千里さんの水彩イラスト
食材の背景まで受け取りながら、患者様に届ける一皿を整えていく現在の宇佐美さん。

以前との大きな違いは、自分がつくったものを誰が食べるのかが見えることでした。パティシエ時代は、できあがったお菓子が誰のもとへ届くのかを直接知る機会はほとんどなかったそうです。けれど今は、自分の手でつくったものを患者様に直接お出しし、その表情や感想をその場で受け取ることができる。さらに、生産者さんの思いも、自分がどんな気持ちでつくったのかも、きちんと言葉にして伝えられる。その実感が、宇佐美さんの今の仕事をより深く、より豊かなものにしています。

スタッフ同士の関係について伺うと、「こんなに平和な職場があるんだと思った」と話してくださったのも印象的でした。女性ばかりの職場でもギスギスすることなく、知識を惜しみなく教え合い、仕事以外のことも相談に乗り合う。困ったときには先生方も先輩方も支えてくれる。その安心感があるからこそ、宇佐美さんはこの場所で少しずつ、自分の可能性を広げてこられたのだと思います。

FROM CHISATO

宇佐美さんから見た謙太郎先生は

謙太郎先生のポートレート

宇佐美さんにとって謙太郎先生は、スタッフ一人ひとりのことを本当によく見てくださる先生です。ちょっとした体調の変化や、小さな見た目の変化にまで気づいて声をかけてくださる。その観察力の細やかさに、宇佐美さんは日々驚かされるといいます。さらに、さまざまな知識をわかりやすく伝えてくださるところにも深い信頼を寄せています。患者様に対しても、誰にでも同じ言葉をかけるのではなく、その方に合った向き合い方をされるからこそ、カウンセリングの時点から「本当に信頼できる先生だ」とスタッフとしても感じるのだそうです。

FROM CHISATO

宇佐美さんから見た美香子先生は

美香子先生のポートレート

美香子先生については、「その場にいるだけで空気が変わる方」と表現してくださいました。もともと前向きでエネルギーのあるスタッフたちの熱量が、美香子先生が加わることでさらに高まる。そんな存在感を、宇佐美さんは間近で感じてきたといいます。また、ウェルビーイングの取り組みなどを通じてスタッフのことを真剣に考えてくださる姿にも、大きな安心を抱いているそうです。患者様に対しても、その方の気持ちまでくみ取りながら治療を組み立てていく。その丁寧さとあたたかさが、美香子先生への尊敬につながっています。

FAVORITE ITEM

宇佐美さんのおすすめ美容アイテム

TERASTIE 3 Rich Cream

TERASTIE 3 Rich Cream

宇佐美さんのお気に入りは、ヒルズグレイスオリジナルの「TERASTIE 3 Rich Cream」。しっかり保湿したいと思うと重たくなりがちなクリームが多いなかで、このリッチクリームは軽やかさがありながら、きちんと潤いを感じられるところが魅力なのだそうです。少し乾燥が気になる部分に重ねづけして眠ると、翌朝には気にならなくなるほどの心強さがあるのだとか。毎日使いやすい軽さと、頼もしさの両方を備えた一本として、宇佐美さんの手が自然と伸びるアイテムになっています。

そして、これから

お母様にスイーツを食べてもらい喜んでもらっている宇佐美千里さんの水彩イラスト
一度は離れたお菓子づくりの喜びを、いまはお母様に食べてもらい、喜んでもらえる。そのあたたかな実感が、宇佐美さんのこれからをやさしく支えています。

これから宇佐美さんが届けていきたいのは、おいしいだけではなく、体にもやさしいスイーツです。そしてそこには、素材をつくってくれている生産者さんの思いや、そのスイーツを口にしてくださる患者様の存在まで含まれています。最高の状態で届いた素材を、少しだけ自分の手で整えて、よりおいしいかたちで届けること。その橋渡し役でありたいという気持ちが、宇佐美さんのこれからの原動力になっています。

また、ヒルズグレイスの中では、いま支えてもらうことのほうがまだ多いからこそ、これからは周囲を支えられる存在になりたいと話します。一人で目立つことよりも、誰かが安心して力を発揮できるように場を整えること。宇佐美さんの歩みを振り返ると、その願いはずっと自然な延長線上にあるように感じられます。

患者様に向けては、「たくさんの美容クリニックがある中でも、ヒルズグレイスは大切な人に紹介したいと心から思える場所」だと、まっすぐに語ってくださいました。実際にご家族も通っているからこそ分かる安心感がある。肌のことでも、そのほかのことでも、悩んでいるならまず来てほしい。そんな言葉には、働く人としてだけでなく、ご家族を送り出す立場としての確かな実感も込められています。

これから働いてみたい方へのメッセージにも、宇佐美さんらしさがにじみます。医療の経験がなくても、これまで何かを一生懸命頑張ってきた人なら、その力をきっと生かせる。先生方が一人ひとりの持っているものを引き出してくれるからこそ、成長したい気持ちがある人にはぴったりの場所だといいます。

つくることも、支えることも、誰かの喜ぶ顔を思い浮かべながら続けていくこと。宇佐美千里さんのお話からは、ヒルズグレイスという場所が、夢を一つに絞らなくてもいいと思わせてくれること、そして自分の歩んできた遠回りまでも、ちゃんと力に変えられる場所であることが、静かに伝わってきました。

RECRUIT

ヒルズグレイスで働くということ

これまでの経験の形はさまざまでも、「あなたらしさ」を活かして働ける場所でありたいと考えています。募集中の職種と応募フォームは、採用情報ページにまとめています。

GRACE JOURNAL

グレイスジャーナルは、ヒルズグレイスクリニック(横浜)の医師によるブログ。美容医療のトレンドや最新の治療法、厳選美容アイテムなどをご紹介。

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