この記事の要点
デルマシオは、針を使わずに美容成分を届ける導入施術です。当院では高濃度トラネキサム酸やグルタチオンを土台にピンクグローやPDRN系リジュランを組み合わせ、4つのコースをご用意しています。この記事では、それぞれの中身と選び方を、患者さん向けにわかりやすくご説明します。
デルマシオ(Dermation)は国内未承認の医療機器です。詳細は本文末尾の「TREATMENT INFORMATION」に記載しています。効果の感じ方、必要な回数には個人差があります。
美容成分を届けたい。でも、注射は少し不安な方へ
美容成分を肌に届けたい。でも、注射は少し不安。そんな方に知っていただきたいのが、針を使わない導入施術「デルマシオ」です。
ヒルズグレイスクリニックでは、機器を当てるだけで終わらせません。まずスタンダードのベースで肌のコンディションを整え、そのうえでピンクグローやPDRN系リジュランを組み合わせます。
「ツヤを出したい」「乾燥やハリ不足が気になる」「何を選べばよいかわからない」。そんな一人ひとりの悩みに合わせて、4つのコースからご提案します。
エレクトロポレーションとは?

エレクトロポレーションは、短時間の電気パルスによって、皮膚のバリアや細胞膜の透過性を一時的に高め、塗布した美容成分が肌内部へ移行しやすくなると考えられている導入法です。もとは細胞に物質を送り込むための実験手法として、マサチューセッツ工科大学やハーバード大学などで研究が重ねられてきた技術に由来します。
- 1. 電気パルスを流す → 細胞膜の透過性が一時的に高まり、成分の通り道ができると考えられています
- 2. 美容成分を届ける → 塗布した製剤が、その通り道から肌の内部へ移行しやすくなります
- 3. 通り道は自然に閉じる → できた通り道は一時的なもので、時間の経過とともに元に戻っていきます
よく比べられるイオン導入は、電気を帯びた小さな分子を動かす方法です。エレクトロポレーションは通り道そのものをつくるため、成分の分子の大きさや電気的な性質の影響を受けにくく、イオン導入では届けにくい成分も扱いやすいという特徴があります。
デルマシオでは、肌にハンドピースを当てながら、選んだ製剤を導入します。針を刺す注入治療とは異なり、注射針による痛みや内出血を避けやすいことが特徴です。デルマシオは、医療機関でのみ取り扱う医療機器です。
施術のイメージ
施術中は刺激感・熱感、施術後は赤み、腫れ、乾燥、かゆみなどが出る可能性があります。気になる症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、クリニックへご相談ください。
同じデルマシオでも、違いは「中身」
デルマシオは、他の医療機関でも受けられる施術です。だからこそ、比べていただきたいのは機器名だけではなく、肌に何を導入するかです。
当院のスタンダードは、医師が毎日のスキンケアまで設計したTERASTIE 1(トーンアップエッセンス)を中心に組み立てています。アミノ酸ペプチドの基材に、プロテオグリカン、ビタミンE誘導体、ビタミンB12、高濃度ビタミンC誘導体を重ね、うるおい、肌荒れ、明るい印象をまとめて考えた構成です。
その土台に、ツヤやうるおいを重視するピンクグロー、キメやハリを肌質から考えるPDRN系リジュランを組み合わせます。同じ機器でも、導入する成分が変われば、施術の目的も変わります。

- アミノ酸ペプチド
- 16種類のアミノ酸と3種類のセラミドを配合した基材(アミノ酸=肌をつくるたんぱく質のもと、セラミド=角層のうるおいを支える脂質)
- TERASTIE 1
- 高濃度トラネキサム酸を核に、グルタチオン、グリチルリチン酸2K、ヒアルロン酸、5種類のセラミドを配合
- プロテオグリカン
- 角層にうるおいを与え、水分を抱え込む保湿成分
- TPNa
- ビタミンE誘導体。整肌成分として配合
- シアノコバラミン
- ビタミンB12。肌をすこやかに保つ目的で配合
- VCセラム
- 高濃度ビタミンC誘導体。整肌成分として配合
スタンダードはこのベースのみ、ピンクグロー・リジュラン・ダブルはこのベースに各製剤を組み合わせます。全成分と濃度は製品表示をご確認ください。成分の働きの感じ方には個人差があります。
TERASTIE 1の成分設計は、関連記事で詳しくご紹介しています。全成分・濃度・使用製剤は、施術前に実際の製品表示と説明をご確認ください。
肌悩みから選ぶ、4つのデルマシオ

コース選びに、ひとつの正解があるわけではありません。まずは「いちばん気になる悩み」から考えると、選びやすくなります。
迷ったときの目安
- 初めてで迷う。まず肌を整えたい → スタンダード
- ツヤ・うるおい・明るい印象を重視したい → ピンクグロー
- キメ・ハリ・乾燥を肌質から考えたい → リジュラン
- ツヤも肌質も、どちらも相談したい → ダブル
これはあくまで目安です。赤み、肝斑、炎症、アレルギー歴、直近の施術などによって、内容を減らしたり順番を変えたりする場合があります。
ピンクグローとPDRNリジュラン。何が違う?
ピンクグロー|ツヤとうるおいを重視したい方へ

ピンクグローは、アミノ酸、ビタミン、コラーゲン、コエンザイム、グルタチオン、ペプチド、ヒアルロン酸などを組み合わせた複合処方です。
- アミノ酸
- 23種類(肌をつくるたんぱく質のもとになる成分)
- ビタミン
- 13種類
- ミネラル
- 6種類
- コエンザイム
- 6種類(体内の反応を助ける補酵素)
- 核酸
- 5種類(細胞の設計図をつくる材料)
- その他
- グルタチオン、ヒアルロン酸
合わせて55成分。配合内容はロットや仕様により変わる場合があります。実際に使用する製剤は施術前にご確認ください。
乾燥によるくすみ感、ツヤ不足、肌のなめらかさが気になる方に、うるおいと明るい印象を目指す選択肢です。ただし、肝斑や炎症後色素沈着など、色ムラの原因によっては、ピンクグローだけで判断しないこともあります。
PDRN系リジュラン|キメやハリを肌質から考えたい方へ

今回ご紹介するリジュランは、PDRNを用いたスキンブースターです。2本のバイアルを組み合わせて使用します。
- スキンブースター I
- c-PDRN、ヒアルロン酸
- スキンブースター II
- 4種類のアミノ酸(グリシン、L-リジン、L-ロイシン、L-プロリン)
- c-PDRNとは
- サケ(サーモン)由来のDNA断片を抽出した美容用ポリデオキシヌクレオチド
- 製造
- PharmaResearch社(韓国)
メーカー公表情報にもとづく構成です。国内では薬機法上の承認を得ていない医薬品にあたります。実際に使用する製剤と内容は施術前にご確認ください。
PDRNもPNもDNA由来という点は共通します。一般には、DNA断片が比較的短いものをPDRN、長いものをPNと呼びます。
PDRNは、組織修復や創傷治癒の分野で研究されてきた成分です。美容医療では、乾燥、キメ、ハリなど、肌質を整える目的で使用されます。
ピンクグローとリジュランは、どちらか一方が優れているというものではありません。目指したい肌と現在の状態を診察し、必要な組み合わせをご提案します。
無理なく続けられる内容を、一緒に選ぶ
デルマシオは、施術直後のうるおい感やツヤを感じやすい一方、肌の印象は照明、睡眠、季節、ホームケアにも左右されます。1回の印象だけで判断するのではなく、肌の状態を見ながら内容を調整していくことが大切です。
当院では、診察で肌の状態とご希望を確認し、導入する成分、組み合わせ、間隔など、今の肌に合い、無理なく続けられる内容を一緒に考えます。
DOCTOR’S COMMENT
院長 奥 謙太郎
デルマシオは、針を使わずに美容成分を届ける選択肢です。大切なのは、機器の名前だけで選ぶのではなく、今の肌に何を届けるかを考えること。スタンダードのベースに、ピンクグローかPDRN系リジュランか、必要なら両方か。肌を診て、ご希望を伺い、納得できる組み合わせをご提案します。
TREATMENT INFORMATION
今回の治療について
- 施術名
- デルマシオ(Dermation/エレクトロポレーションによる美容成分導入)
- コース
- スタンダード=アミノ酸ペプチド+TERASTIE 1+プロテオグリカン+TPNa+シアノコバラミン+VCセラム/ピンクグロー=スタンダード+ピンクグロー/リジュラン=スタンダード+PDRN系リジュラン/ダブル=スタンダード+ピンクグロー+リジュラン
- 対象
- 乾燥、くすみ感、ツヤ・ハリ不足、キメの乱れなど。適応は診察で判断します。
- 使用量・部位
- 顔全体と首。導入量や使用製剤はコースと肌の状態により異なります。実際に使用する製剤と内容は施術前にご確認ください。
- 施術回数の目安
- 施術間隔や必要な回数には個人差があります。肌の反応を見ながらご相談します。
- ダウンタイム
- 大きなダウンタイムは通常ありませんが、施術中の刺激感・熱感、施術後の赤み、腫れ、乾燥、かゆみなどが出る場合があります。
- 診療区分
- 自由診療(保険適用外)
- 公式料金の目安
-
スタンダード
1回 33,000円
ピンクグロー(スタンダード+ピンクグロー)
1回 44,000円
リジュラン(スタンダード+PDRN系リジュラン)
1回 44,000円
ダブル(スタンダード+ピンクグロー+リジュラン)
1回 55,000円
料金は2026年9月現在の税込価格の目安です。導入量や製剤の組み合わせ、TERASTIE CLUB 会員価格などにより異なる場合があります。最新の料金は公式案内(デルマシオ)および予約時・診察時にご確認ください。
- 主な副作用・リスク
- 刺激感、熱感、赤み、紅斑、腫れ、乾燥、かゆみ、アレルギー反応などが起こる可能性があります。症状が強い場合はクリニックへご相談ください。
- 注意事項
- 妊娠中・授乳中の方、皮膚に炎症や傷がある方、アレルギー歴のある方、体内に埋め込み機器のある方は、事前にお申し出ください。
- 未承認医療機器に関する事項
- ① 国内での承認状況:本治療に使用するデルマシオ(Dermation)は、日本国内において薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器です。ピンクグロー・リジュランコースで使用する MESOHEAL® Pink Glow およびリジュラン スキンブースター(PDRN系製剤)も、日本国内で薬機法上の承認を得ていない未承認医薬品です。② 入手経路:デルマシオは国内代理店経由で入手しています。MESOHEAL® Pink Glow とリジュラン スキンブースターは、医師の判断による個人輸入で入手しています。③ 国内の承認機器・承認医薬品の有無:デルマシオと同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。上記製剤と同一の成分・組成を有する国内承認医薬品はありません。④ 諸外国における安全性等:デルマシオでは紅斑、腫脹、アレルギー反応等が報告されていますが、発生頻度は非常に低いとされています。MESOHEAL® Pink Glow とリジュラン スキンブースターは製造国(韓国)で流通している製剤で、赤み、腫れ、かゆみ、アレルギー反応等が報告されています。個人輸入された医薬品等の使用にともなう健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。スタンダードコースで使用する製剤は化粧品・医薬部外品等に該当するものを用いています。
よくある質問
他のクリニックのエレクトロポレーションと、何が違いますか?
機器だけでなく、何を導入するかで施術内容が変わります。当院では高濃度トラネキサム酸やグルタチオンを土台にピンクグローやPDRN系リジュランを肌悩みに合わせて組み合わせます。
4つのコースは、どう違いますか?
スタンダードは、アミノ酸ペプチドの基材にTERASTIE 1、プロテオグリカン、TPNa、シアノコバラミン、VCセラムを重ねたベースです。ピンクグローはスタンダード+ピンクグロー、リジュランはスタンダード+PDRN系リジュラン、ダブルはスタンダード+ピンクグロー+リジュランです。
ピンクグローとリジュランは、どちらが合いますか?
ツヤ・うるおい・明るい印象を重視するならピンクグロー、キメ・ハリ・乾燥を肌質から考えたいならPDRN系リジュランが一つの目安です。実際には肌状態とご希望を確認してご提案します。
PDRNとPNは、同じものですか?
どちらもDNA由来という点は共通しますが、一般にはDNA断片の長さや分子量が異なる成分群です。呼び方は製品によって異なるため、実際に使う製剤名と成分表示をご確認ください。
痛みやダウンタイムはありますか?
針を刺さないため、注射による痛みや内出血は避けやすい施術です。ただし刺激感・熱感、赤み、腫れ、乾燥、かゆみなどが出る可能性があります。気になる症状がある場合はご相談ください。
何を選べばよいかわかりません
コースを決めてこられなくても大丈夫です。乾燥、くすみ、ツヤ、ハリ、キメなど、いちばん気になることをお聞かせください。肌の状態を確認したうえで、一緒に選びます。
治療をご検討の方へ
- 効果の感じ方、必要な回数、持続期間には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られることを保証するものではありません。
- 本記事で紹介した治療は自由診療(健康保険が適用されない治療)です。費用は全額自己負担となります。
- デルマシオは国内未承認の医療機器、ピンクグローやリジュランは国内未承認の医薬品です。詳細は上記「TREATMENT INFORMATION」をご確認ください。
- 使用する製剤の名称・組成・入荷状況は変更される場合があります。実際に使用する製剤は施術前にご確認ください。
- 本記事は、当院およびメーカーが公開している製品情報と、公開されている研究情報をもとに作成しています。特定の製品の効果を保証するものではありません。
- 妊娠中・授乳中の方、皮膚に炎症や傷のある方、アレルギー歴のある方などは、治療を受けられない場合があります。診察時に必ずご申告ください。
「塗っているのに、届いていない気がする」という方は、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。まず肌を撮影し、いま必要なのは成分を届けることなのか、その前に肌を整えることなのかからご説明します。
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