この記事の要点
80歳の患者様が、額とこめかみにヒアルロン酸注入治療を受けた記録です。施術のあとのインタビューで、ご本人が最初に口にしたのは「ちょっときれいになって、うれしい」という控えめな言葉でした。そこから話がどこへ向かったのかを、ご本人が使った言葉のままたどります。記事の終盤に、施術前後の比較写真を掲載しています。
患者様ご本人の感想を紹介する記事です。治療結果や感じ方には個人差があり、同じ変化を保証するものではありません。
施術のあと、最初に出てきたのは「ちょっと」という言葉だった

※プライバシー保護のため、本文中のイラストはご本人のお写真をそのまま再現せず、雰囲気を参考に顔立ちなど一部を変更しています。
施術が終わったあと、カメラの前に座っていただきました。濃い青のワンピースに、スカーフ。髪はきちんと結い上げてあります。両手は、膝の上で組まれたままでした。
実際にやってみてどうでしたか。そう尋ねています。
「なんかもう、自分が想像してたより、ちょっときれいになって、とても嬉しいです」
「おかげさまで。先生のおかげです」
若く見せたい、別人のようになりたい。そういう言葉は、この日のインタビューに出てきません。かわりに残ったのが、「ちょっと」でした。
想像してたより、という前置きもついています。何かを思い描いて来院して、その手前ではなく、少しだけ先にいた。80歳の患者様が施術のあとに最初に選んだのは、その大きさの言葉です。
この日の話は、顔のところで終わりませんでした。
年齢ではなく、顔の状態を見て決めます

この年齢でも受けられますか、と聞かれることがあります。年齢そのものを理由に、できることを先に減らすことはしません。確認するのは、全身の状態、服薬、皮膚と組織の状態、そして施術によるご負担です。
そのうえで診るのは、気になっている場所だけではありません。骨格、皮下組織、筋肉の動き、皮膚の状態、左右差を順に確認します。気になっている線そのものが原因のこともあれば、その線を作っている土台が別の場所にあることもあるからです。
限られた条件のなかで、いちばん結果が出る場所を解剖学的に決めます。気になるところに沿って少しずつ配っていくと、どこにも届かないまま終わることがあります。使える量が限られているときほど、置く場所の判断が効いてきます。
この日に選んだのは、顔の上のほうでした。
額とこめかみに入れた
ヒアルロン酸注入治療は、製剤の性質と注入する層を考えながら、顔の立体感や輪郭、気になる凹みを整えるために使う治療です。
今回入れたのは、額とこめかみ。どちらも顔の上のほうの土台にあたります。ここが落ち込むと、目のまわりや頬の見え方にも影響が出ます。
ヒアルロン酸注入治療は自由診療(保険適用外)です。費用の目安と主な副作用・リスクは、この記事の「今回の治療について」に記載しています。適応、効果の出方、経過には個人差があります。この記事では、患者様に使用した製剤の組み合わせ、注入量、施術回数は公開していません。
施術のあとのインタビューでは、続けてもうひとつ尋ねています。
顔の話から出かける話へ

終わったあと、心境にどんな変化がありましたか。そう尋ねると、言葉を探しながらの返事でした。
「そうですね。またなんかこう、自信を持って出かけられるっていうんでしょうかね」
そのあと、表情が少し明るくなります。
「いろんなところに出かけられるのが、楽しみになりました」
顔について尋ねたはずが、出かける話になっていました。
行動や気持ちの変化は、治療だけで決まるものではありません。ここでは、インタビューでご本人が話した範囲だけを記録しています。
出かける先の名前も、そのあと出てきます。
スポーツセンターの話をした、そのすぐあとで

普段からカラオケを歌われると聞いていたので、そのことを尋ねました。
「はい、カラオケも好きです」
歌うことと散歩の話から、これからしてみたいことへ移ります。
「そうですね。私は、スポーツセンターに行ったりしようかなと思ってます」
行きます、ではありません。行ったりしようかな、です。最初に出てきた「ちょっと」と、同じ大きさの言葉でした。
そして、そのすぐあとに、こう続けています。
「ちょっと体調が悪いんですけれども」
体調は万全ではない。その同じ口が、これから行く場所の名前を先に挙げていました。そのあとに、元気をもらった、という意味のことを話しています。
ご本人が話したのは、鏡を見たときの「ちょっと」でした。写真ではどう見えるかを、次に並べます。
写真では、どう見えるか




※症例写真は一例です。撮影条件、表情、光の当たり方、治療後の経過には個人差があります。写真だけで治療の適否や効果を判断することはできません。
最後に出てきたのは、「二度目の人生」という言葉だった

最後に、聞き手がこう尋ねています。お年とともに気になるお悩みが増えてきた方々に向けて、何かメッセージがあれば、と。
「人生がまた、二度目の人生を楽しめます」
1分半ほどのインタビューです。最初に出てきた言葉は「ちょっと」で、最後がこれでした。同じ日に、同じ方が話しています。
この落差を、注入した量で説明できるとは考えていません。治療を受けた方が同じことを話すわけでもありません。ここに記録できるのは、この日にご本人が使った言葉だけです。
ご本人の発言は個人的な体験の記録です。治療の効果や安全性を示すものではなく、同じ変化を保証するものでもありません。
体調は万全ではない、と話した方が、同じ日に、二度目の人生と言いました。
TREATMENT INFORMATION
治療について
- 施術名
- ヒアルロン酸注入治療
- 診療区分
- 自由診療(保険適用外)
- 使用量・部位
- 注入した部位は、額とこめかみです。使用した製剤の組み合わせ、注入量、施術回数は、この記事では公開していません。
- 経過・アフターケア
- 注入後は通常の生活が可能ですが、24時間は飲酒や激しい運動を控え、1週間程度は注入部位のマッサージや強い圧迫を避けてください。
- 公式料金の目安
-
ジュビダームビスタ® ボリューマXC
1.0cc 88,000円
ジュビダームビスタ® ボラックスXC
1.0cc 88,000円
ジュビダームビスタ® ボリフトXC
1.0cc 88,000円
ジュビダームビスタ® ウルトラプラスXC
1.0cc 44,000円
上記はクリニック公式案内の料金の目安です。今回の患者様に実際に使用した製剤や総額を示すものではありません。麻酔代、針代、初診料・再診料などの扱いは、治療前にご確認ください。
- 主な副作用・リスク
- ヒアルロン酸注入では、赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、アレルギー反応、凹凸や左右差などが起こることがあります。まれに血管閉塞・塞栓などの重い合併症が生じる可能性があります。症状が気になる場合は、自己判断で様子を見続けず、クリニックへご相談ください。
- 未承認医療機器に関する事項
- 今回の治療で使用したジュビダームビスタ®シリーズは、日本国内で承認された医療機器です。この治療では、未承認の医療機器・医薬品は使用していません。
よくある質問
80歳でも、ヒアルロン酸注入治療を受けられますか?
年齢だけで決まるものではありません。全身の状態、持病、服薬、皮膚と組織の状態、施術によるご負担を確認したうえで、診察で判断します。ご心配な点は、診察のときにお伝えください。
どの製剤を、何cc使うかは決まっていますか?
決まっていません。製剤の種類や量は、気になっている場所、顔全体のバランス、皮膚や組織の状態、希望する見え方、予算によって変わります。診察で一つずつ決めます。今回の患者様に使用した製剤や量は、この記事では公開していません。
料金はどのくらいですか?
公式案内の料金の目安は、ジュビダームビスタ® ボリューマXC・ボリフトXC・ボラックスXCが各1.0cc 88,000円、ウルトラプラスXCが1.0cc 44,000円です。麻酔代、針代は別途かかります。実際の総額は、使用量や治療内容、診察料などによって異なります。
副作用やリスクはありますか?
赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、アレルギー反応、凹凸や左右差などが起こることがあります。まれに血管閉塞・塞栓などの重い合併症が生じる可能性があります。詳しくは施術前の診察でご確認ください。
施術の後、生活に制限はありますか?
注入後は通常の生活が可能ですが、24時間は飲酒や激しい運動を控え、1週間程度は注入部位のマッサージや強い圧迫を避けてください。気になる症状があるときは、自己判断で様子を見続けず、クリニックへご相談ください。
顔の見え方や、注入治療の範囲と費用について相談したい方は、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックへ。年齢や体調のご心配も含めて、診察でうかがいます。カウンセリングのご予約はこちら
※本記事は、患者様へのインタビューと症例比較素材をもとに構成しています。掲載はご本人の同意を得た範囲に限り、実名、施術日、撮影日は記載していません。ご本人の発言と写真は個人的な体験の記録であり、治療結果を一般化するものではありません。施術内容、費用、主な副作用・リスクは、事前の診察とクリニック公式案内でご確認ください。
RESEARCH NOTE
研究記事としての位置づけ
本記事は、「美容医療は人を幸せにするのか」という研究連載の一部です。医療広告ガイドラインに配慮し、患者様の個人的な感想を治療効果や安全性の根拠として一般化せず、研究における一つの語りとして紹介しています。治療を検討する際に必要な情報は、本文中の「今回の治療について」にまとめています。
研究目的
美容医療を受けた患者様が、外見の捉え方や気持ち、日常の行動をどのように語るのかを記述し、施術後の経験と主観的な幸福感の関係を考察することを目的としています。一人の患者様の経験だけから、一般的な治療効果や幸福度の変化を結論づけるものではありません。
調査方法
施術後に行ったインタビューと、症例比較素材をもとに構成しました。発言は、意味を損なわない範囲で読みやすく整えています。掲載しているのは、インタビューでご本人が実際に話した内容と、確認できた素材だけです。ご本人の自己評価や行動の変化は、医学的な測定値でも、比較対照を置いた調査結果でもありません。
倫理・個人情報への配慮
掲載は、患者様ご本人の同意を得た範囲に限っています。実名、施術日、撮影日など個人が特定される情報は掲載せず、症例写真は目元を匿名化しています。使用した製剤の組み合わせ、注入量、施術回数も公開していません。








