講演|第40回ASLMS 2021 ― ピコシュアの長期使用成績から副作用を抑える使い方を発表

ピコシュア・ピコシュアプロ

ヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎

監修・執筆:奥 謙太郎

ヒルズグレイスクリニック 院長

皮膚科医/米国レーザー医学会(ASLMS)専門医。エネルギーデバイス治療を専門とし、考案したThermal Thread Technique®はLasers in Surgery and Medicine(2024)に掲載・同誌Top Cited Articleに選出。

院長 奥 謙太郎|2021年5月18日の講演記録(2026年10月20日に加筆・再構成)

この記事の要点

2021年、私は第40回ASLMS(アメリカレーザー医学会)で講演しました。ピコシュアの長期使用成績を分析し、効果を発揮させながら望まぬ副作用を避けるにはどうすべきかを発表しました。ピコシュアは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射するピコレーザーの一つです。この結果は、今後の講演や国内の学会でもお話しする予定としていました。

はじめに

ピコシュアの治療で、効果を発揮させながら、副作用をどう避けるか。2021年の第40回ASLMSでは、ピコシュアの長期使用成績を分析し、この点について発表しました。

1. ASLMSで講演することの意味

ASLMS(アメリカレーザー医学会)は、レーザー医学を学術から臨床まで扱う、世界でも規模の大きいレーザー医学会です。私は以前、デンバーで開かれた大会に初めて参加し、口頭発表の機会をいただきました。

レーザー治療を行う臨床医として、またレーザー医学の研究者として、ASLMSで講演することには大きな意味があると考えています。

2. 第40回の演題 ― ピコシュアの長期使用成績の分析

第40回の講演では、ピコシュアの長期使用成績を分析し、効果を発揮させながら副作用を避けるにはどうすべきかを発表しました。

ピコシュアは、決まったプロトコル(あらかじめ決めた照射の手順)どおりに当てれば結果が出る機器ではない、と私は以前から考えてきました。肌質の診断に基づいて照射することが、色素沈着(治療後に肌が茶色っぽくなること)などの副作用を抑えることにつながる、という考えは、2019年の台湾での講演でもお話ししています。

第40回の講演の概要は次のとおりです。

  • 学会:第40回ASLMS(アメリカレーザー医学会)
  • テーマ:ピコシュアの長期使用成績の分析
  • 焦点:効果を発揮させつつ、副作用を抑えるための使い方

3. 結果を共有する予定と、横浜あざみ野の診療

ピコシュアを用いた治療で、副作用をできるだけ抑えながら効果を発揮できるよう、この結果は今後の講演や国内の学会でもお話しする予定としていました。

横浜あざみ野での診療でも、肌の状態を診たうえで照射の条件を決めることを大切にしています。効果の出方や副作用のリスクには個人差があり、治療の適否は診察で判断します。

よくある質問

2021年のASLMSでは、どんな講演をしたのですか?

第40回ASLMSで、ピコシュアの長期使用成績を分析し、効果を発揮させながら副作用を避けるにはどうすべきかを発表しました。ピコシュアは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射するピコレーザーの一つです。

ピコシュアの副作用にはどのようなものがありますか?

副作用の一つに、色素沈着(治療後に肌が茶色っぽくなること)があります。私は、肌質の診断に基づいて照射の方法を決めることで、こうした副作用を抑えることを重視してきました。副作用の起こりやすさや経過には個人差があるため、治療前の診察で肌の状態とリスクをご説明します。

ピコシュアは誰が照射しても同じ結果になりますか?

同じ機器を使っても、誰が照射しても同じ結果が出るわけではありません。どんな肌に、どんな条件で、何を目的に照射するのかを理解したうえで、適切な技術で照射することが求められます。結果には個人差があり、肌の状態によって適した治療も異なります。

おわりに

第40回ASLMSでの講演では、ピコシュアの長期使用成績から、効果と副作用の両面を見直しました。デンバー大会での初めての講演や、その後のASLMSでの発表もあわせてご覧ください。

シミ・たるみ・肌質のお悩みは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。診察のうえで、一人ひとりに合った治療の組み立てをご提案します。カウンセリングのご予約はこちら →

本記事は学会・講演活動の記録であり、特定の治療の効果を保証するものではありません。記載の治療は自由診療(保険適用外)を含み、効果・経過・副作用には個人差があります。一部の医療機器・医薬品は国内未承認です。治療については診察時に適応・リスク・費用をご説明します。
奥謙太郎 院長

奥 謙太郎(おく けんたろう)/ヒルズグレイスクリニック 院長・皮膚科医

シミ・肝斑・毛穴など、肌に現れた悩みに向き合うとき、私が大切にしているのは、症状だけでなく、その症状が生じた肌の状態まで見極めることです。

レーザー・高周波・超音波などの機器は、同じ設定で照射しても、結果は一人ひとり異なります。その差を生むのは、肌が熱を受け止め、治療に応えられる状態にあるかどうか。だからこそ、必要に応じて肌が応えられる状態を整えながら、適切な治療を、適切な順序でご提案します。

この考えを治療設計の起点に据え、「Thermal Thread Technique®」として体系化し、2024年に『Lasers in Surgery and Medicine』誌へ発表しました。同論文は同誌のTop Viewed・Top Cited Articleに選出されています。高周波照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique」および、注入治療と医療機器を組み合わせる「CrossTALK® protocol」も『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に発表しています。

米国レーザー医学会(ASLMS)専門医、医療法人社団光悠会理事長。Cynosure社のアドバイザリーボードには日本から唯一参加し、PicoSure Proの開発段階から携わり、第1号機による症例報告も行ってきました。世界最大のレーザー医学会ASLMSやIMCAS ASIA、KOREA DERMAなどの国際学会で招待講演を行い、国際的な医師教育プログラム「GMI」を主宰。海外の医師の指導・育成にも取り組んでいます。

これまでの治療で思うような手応えを得られなかった方にも、なぜその肌にその症状が起きているのかを見極め、必要な治療の順序からご提案します。肌を診て、治療を設計し、経過に合わせて組み立てを更新する。そこまでを含めて、肌治療だと考えています。詳しいプロフィール →

Dr.Kentaro

ヒルズグレイスクリニック院長。レーザー開発に関与し、早く結果を出す最新治療法を考案するマシン治療のスペシャリスト

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