講演|iSWAM期間中のピコシュアプロ エキスパートセミナー ― 性能を引き出し、副作用を抑える

学会・セミナー

ヒルズグレイスクリニック院長 奥謙太郎

監修・執筆:奥 謙太郎

ヒルズグレイスクリニック 院長

皮膚科医/米国レーザー医学会(ASLMS)専門医。エネルギーデバイス治療を専門とし、考案したThermal Thread Technique®はLasers in Surgery and Medicine(2024)に掲載・同誌Top Cited Articleに選出。

院長 奥 謙太郎|2023年11〜12月の講演記録(2026年10月20日に加筆・再構成)

この記事の要点

2023年11〜12月、インドネシアの国際学会iSWAMの期間中に、現地のエキスパートKOL(各国で指導的な立場にある医師)に向けたプライベートセミナーが開かれ、私はピコシュアプロについてお話ししました。テーマは、どうすれば性能を引き出しながら副作用を減らすことができるか。それは医師の腕の見せどころであり、一人ひとりの肌と対話しなければならない難しいポイントでもあります。

PICOSURE pro エキスパートセミナー in インドネシアの様子

はじめに

学会の公式プログラムとは別に、iSWAMの期間中にはプライベートセミナーも開かれました。

1. インドネシアのエキスパートKOLとのセミナー

iSWAMの期間中、インドネシアのエキスパートKOLに向けたプライベートセミナーが開かれました。Dr. Henryをはじめ、インドネシアの主要なKOLの医師たちが集まり、話題の中心はやはりピコシュアプロでした。

PICOSURE pro エキスパートセミナー in インドネシアの様子

2. 性能を引き出し、副作用を抑えるために

どうすれば機器の性能を十分に引き出しながら、副作用を減らすことができるか。これは医師の腕の見せどころであり、同時に、一人ひとりの肌との対話が必要な、とても難しいポイントでもあります。

機器の性能を引き出すことと、副作用を減らすことを両立させるには、一人ひとりの肌の状態に向き合うことが欠かせません。

PICOSURE pro エキスパートセミナー in インドネシアの様子

3. 私がピコシュアプロを使う理由

私がピコシュアプロを治療の中心に置いているのは、研究データにもとづいて照射を組み立てられるからです。そのことは、直前のAMWC Japan 2023でもお話ししました。

当院の治療では、シミの原因となるメラニンを取り除くだけでなく、肌そのものの再生を同時に目指します。そのため、シミだけでなく、ニキビ痕の色素沈着などにも用いています。ニキビ痕を目的とする照射は、ピコシュアプロの承認範囲外(適応外使用)です。効果には個人差があります。

よくある質問

レーザー治療で、副作用を抑えるために大切なことは何ですか?

一人ひとりの肌の状態に向き合い、それに合わせて照射を組み立てることだと考えています。副作用の出方には個人差があり、気になる変化があれば受診時にお知らせください。

ピコシュアプロは、ニキビ痕の色素沈着にも使えますか?

当院では、シミだけでなくニキビ痕の色素沈着などにも用いています。ただし、ピコシュアプロの国内で承認された使用目的は良性の色素性病変の治療と刺青の除去で、ニキビ痕を目的とする照射は適応外使用です。合うかどうかは診察で判断します。

iSWAMとは、どんな学会ですか?

インドネシアで開かれる国際学会です。私は2023年に2年連続で講師として招かれ、会期中には現地のエキスパートKOLに向けたピコシュアプロのプライベートセミナーも担当しました。

おわりに

性能を引き出すことと、副作用を抑えること。その両立をテーマに、インドネシアの医師たちとピコシュアプロについて話したセミナーでした。

シミ・たるみ・肌質のお悩みは、横浜あざみ野のヒルズグレイスクリニックまでご相談ください。診察のうえで、一人ひとりに合った治療の組み立てをご提案します。カウンセリングのご予約はこちら →

本記事は学会・講演活動の記録であり、特定の治療の効果を保証するものではありません。記載の治療は自由診療(保険適用外)を含み、効果・経過・副作用には個人差があります。一部の医療機器・医薬品は国内未承認です。治療については診察時に適応・リスク・費用をご説明します。
奥謙太郎 院長

奥 謙太郎(おく けんたろう)/ヒルズグレイスクリニック 院長・皮膚科医

シミ・肝斑・毛穴など、肌に現れた悩みに向き合うとき、私が大切にしているのは、症状だけでなく、その症状が生じた肌の状態まで見極めることです。

レーザー・高周波・超音波などの機器は、同じ設定で照射しても、結果は一人ひとり異なります。その差を生むのは、肌が熱を受け止め、治療に応えられる状態にあるかどうか。だからこそ、必要に応じて肌が応えられる状態を整えながら、適切な治療を、適切な順序でご提案します。

この考えを治療設計の起点に据え、「Thermal Thread Technique®」として体系化し、2024年に『Lasers in Surgery and Medicine』誌へ発表しました。同論文は同誌のTop Viewed・Top Cited Articleに選出されています。高周波照射法「Mono-Bi CrossLIFT Technique」および、注入治療と医療機器を組み合わせる「CrossTALK® protocol」も『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に発表しています。

米国レーザー医学会(ASLMS)専門医、医療法人社団光悠会理事長。Cynosure社のアドバイザリーボードには日本から唯一参加し、PicoSure Proの開発段階から携わり、第1号機による症例報告も行ってきました。世界最大のレーザー医学会ASLMSやIMCAS ASIA、KOREA DERMAなどの国際学会で招待講演を行い、国際的な医師教育プログラム「GMI」を主宰。海外の医師の指導・育成にも取り組んでいます。

これまでの治療で思うような手応えを得られなかった方にも、なぜその肌にその症状が起きているのかを見極め、必要な治療の順序からご提案します。肌を診て、治療を設計し、経過に合わせて組み立てを更新する。そこまでを含めて、肌治療だと考えています。詳しいプロフィール →

Dr.Kentaro

ヒルズグレイスクリニック院長。レーザー開発に関与し、早く結果を出す最新治療法を考案するマシン治療のスペシャリスト

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