院長 奥 謙太郎|2019年10月4日の講演記録(2026年10月20日に加筆・再構成)
この記事の要点
2019年10月、東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートで開かれた日本美容外科学会総会(JSAPS)で、脂肪溶解レーザー「スカルプシュア(SculpSure)」について講演しました。年齢とともに少しずつ変わっていく体型に対し、不要な脂肪を溶かしつつ引き締めを行うという考え方をお話ししました。あわせて、1回25分の施術の流れや、お腹・下半身など、お悩みに応じた照射の考え方を紹介しました。効果の出方には個人差があります。

はじめに
ダイエットをしても、お腹まわりの脂肪がなかなか落ちない。そんな悩みに、レーザーでどう向き合うことができるのか。2019年の秋、日本美容外科学会総会(JSAPS)の会場で、私はスカルプシュアという脂肪溶解レーザーについてお話ししました。この記事では、講演の内容と、同じ年に海外でスカルプシュアについて議論した機会を振り返ります。
1. 舞浜で開かれた日本美容外科学会総会(JSAPS)へ
会場は、ディズニーリゾートに隣接する東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートでした。ホテルの中にはディズニーの雰囲気が随所にあり、ハロウィンの飾りの前ではホテルのスタッフの方がすかさず「お写真をお撮りしましょうか」と声をかけてくださいました。
ホテルの細やかなおもてなしに和んだ後、学会へ向かいました。当時のあざみ野ヒルズスキンクリニック(現 ヒルズグレイスクリニック)で導入していた痩身レーザー「スカルプシュア」について講演しました。
セッションの座長は河野先生で、同じセッションでは土屋先生も講演されました。なお、この年の春にはJSAS2019でピコレーザーについて講演しました。

2. 年齢とともに変わるボディラインと、スカルプシュアの考え方
体型は年齢とともに少しずつ変化し、ボディラインが崩れてきます。講演では、不要な脂肪を溶かしつつ引き締めを行うことで、この変化を予防したり、元の形に近づけたりすることが期待できる、という考え方をお話ししました。
スカルプシュアは、気になる部分の皮下脂肪にレーザーを照射して脂肪を溶解させる治療機器です。さらに、コラーゲンやエラスチン(肌のハリや弾力を支える線維)にも熱を届けることで、皮膚の引き締めと肌の質感の改善も狙えるのが特徴です。
ダイエットや食事制限では落ちにくい皮下脂肪に対し、負担を抑えながらボディラインを整える治療として、スカルプシュアをご紹介しました。効果の出方には個人差があります。

3. 施術の流れ ― 25分間、温かさと冷たさを繰り返す
スカルプシュアの照射は1回25分です。施術中は温かさと冷たさが交互に繰り返され、レーザーの熱と冷却を組み合わせながら照射が進みます。
講演では、施術後に強い痛みや腫れといったダウンタイム(治療後に日常生活へ影響が出る期間)が出にくく、日常生活に戻りやすいことも特徴としてお話ししました。ただし、施術中や施術後の感じ方には個人差があります。
また、安定したエネルギーを均一かつ広範囲の脂肪に照射できることも、この機器の利点の一つでした。
4. 部位ごとの照射プランをどう組み立てるか
美しいボディラインをつくるには、どこに、どのように、どのくらい照射すべきかを、脂肪の付き方や皮膚の質感を確かめながらアセスメント(評価)する必要があります。お腹を中心にして体全体の形を見て、照射位置とエネルギーを決めていくことを、私は大切にしていました。
講演では、お悩みに応じた照射の考え方として、次のような例を紹介しました。
- 気になり始めたお腹:シェイプアップとあわせて、皮膚の質感の変化も期待できる
- 下半身のセルライト(皮下脂肪による凹凸):滑らかなラインと、ヒップラインの変化を目指す
- お腹のサイズダウン:全体をぐるりと囲むように照射し、ボリュームダウンを目指す
5. 2019年、海外でもスカルプシュアを議論した一年
スカルプシュアは、この年、海外でも議論する機会の多いテーマでした。初夏にはマカオでスカルプシュア運営委員会(Sculpsure steering committee)に参加し、各国の医師と、より良い結果を出すための改良点や治療法について意見を交わしました。
7月には国立インドネシア大学に招かれ、スカルプシュアの講演とライブデモンストレーションを行いました。参加した先生方からは、エネルギーと時間の関係や総エネルギー、照射後の病理的な変化、照射と冷却のサイクルの考え方など、学術的な質問を数多くいただきました。
体型や皮膚の状態を見極めてから治療を組み立てるという姿勢は、横浜あざみ野での診療でも、治療計画を考えるときの基本にしています。効果や経過には個人差があり、適応は診察で判断します。
よくある質問
スカルプシュアはどのような治療ですか?
スカルプシュアは、気になる部分の皮下脂肪にレーザーを照射して脂肪を溶解させる治療機器です。コラーゲンやエラスチン(肌のハリや弾力を支える線維)にも熱を届けることで、皮膚の引き締めも狙います。2019年の講演では、1回25分の照射で温かさと冷たさを交互に繰り返す施術の流れをご紹介しました。効果の出方には個人差があります。
ダイエットしても落ちにくいお腹の脂肪は、レーザーで減らせますか?
講演では、ダイエットや食事制限では落ちにくい皮下脂肪に対し、レーザーでアプローチする考え方をお話ししました。ただし、どのくらい変化が期待できるかは、脂肪の付き方や皮膚の状態によって異なります。そのため、照射の前に体全体の形を確認し、照射位置とエネルギーを計画することが大切です。結果には個人差があり、適応は診察で判断します。
スカルプシュアの施術に痛みやダウンタイムはありますか?
施術中は、レーザーの温かさと冷却の冷たさが交互に繰り返されます。2019年の講演では、施術後に強い痛みや腫れといったダウンタイムが出にくく、日常生活に戻りやすいことを特徴としてお話ししました。ただし、感じ方や施術後の経過には個人差があります。リスクや注意点は、診察の際に詳しくご説明します。
おわりに
2019年の日本美容外科学会総会(JSAPS)では、年齢とともに変わる体型に対するスカルプシュアの考え方と、照射の組み立て方をお話ししました。これからも、一人ひとりの体と肌の状態をよく見て、その方に合った治療を考えていきます。
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