院長 奥 謙太郎|2023年6月の講演記録(2026年10月20日に加筆・再構成)
この記事の要点
2023年6月、バンコクで開かれたSofwave社のAPAC(アジア太平洋)地域KOL(各国で指導的な立場にある医師)ミーティングに、私は日本から参加し、自ら考案したソフウェーブの照射法「Thermal Thread Technique®(TTT)」を紹介しました。コラーゲンが縮む方向は、与えるエネルギーの大きさによって変わると私は考えており、その性質を活かして、痛みをできるだけ抑えながら引き締めを狙う方法です。この考え方は、研究者でクリニカルスペシャリストのDany Berube博士とも一致しました。

はじめに
ASLMS2023で初めて発表したThermal Thread Technique®を、アジア太平洋(APAC)地域の医師たちに紹介する。バンコクでのKOLミーティングは、そのための場になりました。
1. ソフウェーブとSUPERB™
ソフウェーブは、SUPERB™(スパーブ)という超音波技術を用いる機器です。従来のHIFU(高密度焦点式超音波)が点状に照射するのに対し、ソフウェーブは円筒状・線状に照射するのが特徴です。
ソフウェーブは、現在は国内で承認を受けた医療機器です(承認番号 30700BZX00082000)。承認された使用目的は顔と首のしわの改善です。引き上げ(たるみ)、毛穴、肌質、ニキビ痕、肝斑などを目的とする使用は、承認された使用目的の範囲外(適応外使用)になります。

2. APAC地域のKOLミーティングへ
バンコクで開かれたSofwave社のAPAC地域KOLミーティングには、各国の医師が集まりました。会場には、IPLの開発者で、Syneron Medical、Alma Lasers、InModeといった企業の創業者でもあるShimon Eckhouse氏の姿もありました。

3. Thermal Thread Technique®の考え方
私が紹介したのは、自ら考案したソフウェーブの照射法「Thermal Thread Technique®(TTT)」です。コラーゲンは熱を受けると縮みますが、その縮む方向は、与えるエネルギーの大きさによって変わると私は考えています。TTTは、この性質を活かし、独自の照射法で痛みをできるだけ抑えながら引き締めを狙う方法です。
この考え方は、研究者でクリニカルスペシャリストのDany Berube博士とも一致し、評価をいただきました。感じ方や効果には個人差があり、引き締めを目的とする照射は承認範囲外の適応外使用です。

4. その後の歩み
TTTはその後、世界皮膚科学会WCD2023で発表し、商標登録を経て、第41回日本美容皮膚科学会総会で国内初公開となりました。2024年には、米国レーザー医学会の学術誌『Lasers in Surgery and Medicine』に論文が掲載されています。

よくある質問
Thermal Thread Technique®(TTT)とは何ですか?
超音波機器ソフウェーブを使う、私が考案した照射法です。コラーゲンが縮む方向がエネルギーの大きさによって変わる性質を活かし、痛みをできるだけ抑えながら引き締めを狙います。引き締めを目的とする照射はソフウェーブの承認範囲外(適応外使用)で、効果には個人差があります。
ソフウェーブは、HIFUと何が違うのですか?
従来のHIFU(高密度焦点式超音波)が点状に照射するのに対し、ソフウェーブはSUPERB™という技術で円筒状・線状に照射します。どちらが合うかは、お悩みや肌の状態によって異なるため、診察で判断します。
ソフウェーブは、いまは国内で承認されていますか?
現在は、国内で承認を受けた医療機器です(承認番号 30700BZX00082000)。承認された使用目的は顔と首のしわの改善で、引き上げ(たるみ)、毛穴、肌質、ニキビ痕、肝斑などを目的とする使用は適応外使用になります。
おわりに
ASLMS2023で発表したThermal Thread Technique®を、APAC地域の医師に紹介した記録です。この照射法はその後、WCD2023、日本美容皮膚科学会総会へと発表の場を広げていきました。
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