中国から意欲あふれるドクターたちを迎え、第7回となるGMI(Global Medical Institute)トレーニングセミナーを開催しました。
昨年、中国でPICOSURE proがローンチされた際、私は現地でのイベントに登壇し、その基本ポイントを解説しました。今回はそこからさらに踏み込み、個別の肌状態に応じた実践的な使用方法と、レーザーと皮膚の相性について、より深いトレーニングを実施しました。
1:レーザー理論の理解が「諸刃の剣」を制御する
ピコ秒レーザー、特にPICOSURE proは、極めて切れ味のよいナイフのようなデバイスです。その高いポテンシャルを活かすためには、レーザー理論の徹底的な理解が欠かせません。

刃の立て方と狙い方の重要性:ターゲットであるシミやアザを正確に捉えなければ、病変が改善しないばかりか、周囲の組織に甚大なダメージを与えることになります。

ハイフルエンス(高エネルギー)のリスク管理:PICOSURE proはハイパワーでの照射が可能ですが、肌の生理的状態やレーザーの特性を把握せずに高出力を選択すれば、炎症後色素沈着(PIH)は必発します。

繊細なパラメーター設定:肌の状態を見極め、不用意なダメージを避けつつ最大の結果を出すための「安全な高出力」の境界線を、実践を通じて指導しました。
2:インテリジェントRF「テンプシュア」による代謝改善の実践
レーザー治療の効果を支える土台作りとして、モノポーラーRF機器であるテンプシュアを用いた肌の再活性化についても深く掘り下げました。

テンプシュアは肌の温度を一定に保つことができる非常に高度な制御システムを持っていますが、これも盲目的に使用するだけでは十分な効果は得られません。

組織解剖に基づいた熱の誘導:皮膚の厚さ、骨までの距離、皮下組織の構造など、部位ごとの特性を考慮した照射が求められます。
循環動態の改善:適切な部位へ適切な熱量を供給することで、肌の代謝を高め、レーザー治療後の回復や結果の維持をサポートします。
3:体験がラーニングカーブを加速させる
今回のセッションで非常に印象的だったのは、トレーニングの翌日に、参加したドクターの一人が再度来訪し、私の治療を自ら受けたことです。

理論と実感の融合:高度な手技を「見て学ぶ」ことと、患者として「受けて感じる」ことを同時に行うことは、技術の習得速度(ラーニングカーブ)を飛躍的に高めます。さらに、自らの肌で理論の正しさを確かめようとするその姿勢は、治療の本質を理解する上で極めて大きな意味を持ちます。

HILLS GRACE CLINICでは、単なる機器の販売や推奨プロトコルの伝達にとどまらず、医学的・物理学的な根拠に基づいた本物の技術を、次世代を担う各国の医師たちへ伝え続けています。
