今回のコロナ渦で、様々な局面で急激な変化を余儀なくされ、学会講演やセミナーもオンライン形式に変わりました。
今までのように、どこかに一堂に会するのではなく、場所や人数を問わずに講演できるというのは、時間や移動など様々な面でメリットが大きいと感じます。
「肌診断」についてオンラインセミナーで講演
さて、去る4月19日には、「シミ治療 私の極意~レーザー治療と肌画像撮影器の活用~」と題し、「肌診断」についてオンラインセミナーを行い、湘南藤沢形成外科クリニックの山下 理絵先生とご一緒させていただきました。
シミの原因であるメラニンは、私達の目に見えないレベルで少しずつ肌の奥に溜まっていきます。
ある量以上溜まったところで、「シミ」として私たちの目に見えるようになるので、私たちが見ているメラニンは、実は「氷山の一角」なのです。
気になるシミをよく診察すると、その周りには「まだ目には見えないけれど、もう少しでハッキリと見えるようになるシミ」が多く眠っています。
特に気を付けなくてはならないのが「隠れ肝斑」です。
「隠れ肝斑」の有無で治療法が大きく変わる
隠れ肝斑を見逃して治療してしまうと…
「気になるシミにレーザー照射をしたらシミがかえって濃くなった。」だとか「治療後にまわりから淡いシミもでてきてしまった」といった悲しい事態が起きてしまいます。
ここで、私達医師の「目の精度」を上げてくれるのが、肌画像診断システムです。
肉眼では見えないものを細かく見せてくれるので、どんな肌質なのか、レーザー治療が合うのか合わないのか、などを判断することが出来るようになります。
さらに、レーザーを照射する前にメイク残りがないか、ニキビの予備軍(ポルフィリン)がどのくらいいるのか、など肉眼では見ることのできないものが見えるようになるため、治療の「後」に気を付けなければならないことも分かってきます。
左の画像(肉眼)ではハッキリしないシミが、右の画像だと明らかになっているのがお分かりになるかと思います。右の画像で淡く広がりを見せているシミ、これが先ほどから話題に出ている隠れ肝斑です。
シミ治療は、正しい診断が何よりも大事
レントゲン(X線写真)やCT、MRIといったなじみのある画像診断と同じく、シミ治療にはこの画像診断が必ず必要な情報だと私は考えています。
そのため当院では、治療の前に必ず画像診断システムで撮影を行い、さらに専門の医師が診察・治療を行います。こうすることで、診断と治療の精度を上げながら、色素沈着など望まぬ反応がおこらないよう抑えることができます。
当院でのレーザー照射後の色素沈着の発生率が約2.5%(Qスイッチレーザー照射後の色素沈着の発生率は約45%)と低く抑えられているのは、治療前の診断で肌質を見極めていることが一因です。
安全で効果的な治療が行うためには、目に見えない情報をしっかり集め、精度の高い診断をすることが何より大切です。
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2022年4月に移転・名称変更にいたしました。(2023年4月追記)
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