HILLS GRACE GMI(Global Medical Institute)で開催された第9回トレーニングセミナーでは、APACから意欲あふれるドクターたちをお迎えしました。今回のセッションのテーマは、モノポーラーRF機器「テンプシュア(TempSure)」です。

1:引き締めるだけではない、RF治療の「新たな役割」
昨今の美容医療市場では、XERFやサーマクールのように大きなエネルギーをパルス状に照射し、強力にタイトニングを行う機器が主流です。しかし、今回取り上げたテンプシュアの役割はそれらとは一線を画します。
テンプシュアは、真皮の温度を「上がりすぎない」絶妙な範囲でゆっくりと加熱します。これにより、以下の2つのアプローチを同時に行います。

- 線維芽細胞の活性化: 細胞に負担をかけすぎず、若々しさを司る細胞を優しく後押しします。
- 循環の改善: 皮下リンパ組織に働きかけ、滞っていた循環をスムーズに整えます。

当院では、強力なレーザーやRF治療を行った約4週間後から、さらなる美しさを引き出すための「ポストトリートメント(後療法)」として、このテンプシュアを非常に重要な位置づけで使用しています。
2:心地よさと結果を両立する「流れ」の構築
テンプシュアの性能を最大限に引き出すためには、施術の「流れ」が何より重要です。

- 熱を伝える「方向」: 解剖学に基づき、どの方向へ熱を誘導すべきか。
- 循環を促す「パス」: 効率よくリンパの流れを改善させるための、理論に基づいたストローク。
線維芽細胞が最も活性化する「ほどよい温度域」を精密に保ちながら、患者様にとっては「心地よいマッサージを受けているようなリラックスした時間」となるよう照射していく。この高度な技術と理論の融合こそが、GMIでドクターたちに伝授しているポイントです。
3:APACの次なるスタンダードに向けて
当院では2019年からいち早くこのテンプシュアを臨床に組み込み、独自の成果を上げてきましたが、APAC地域では2025年から本格的に導入が始まる国が多くなっています。
流行の機器をただ導入するのではなく、既存の治療とどう組み合わせ、いかに相乗効果を生み出すか。HILLS GRACE CLINICが実践している「攻め」と「守り(育む)」を両立させた治療プロトコルについて、今後もアジア各国の医師たちへ詳しく、実践的にお伝えしていく機会が増えることになるでしょう。
国境を越え、技術を磨き合う時間は、そのまま患者様へ提供する治療の質へと直結します。 「ただ当てるだけ」ではない、細胞レベルでのケアを追求する当院の姿勢を、これからも大切にしてまいります。
Global Medical Institute
