
今回のGMIトレーニングセッションでは、東欧・アルバニアから9名の医師をお迎えしました。これまでAPAC(アジア太平洋)地域の医師を多く迎えてきたGMIですが、今回はヨーロッパ、特にアルバニアという異なる背景を持つドクターたちとの、非常に熱のこもったセッションとなりました。
今回のテーマは「ポテンザ」の単独セッション、そしてポテンザとピコシュアプロを組み合わせた当院独自の治療体系「CynoGlow(サイノグロー)」の理論と実践です。
1:FST 1-2(西洋人の白い肌)に最適化するポテンザの科学

午前のセッションは「ポテンザ」に焦点を当てました。 アルバニアの医師たちが向き合う患者さんの多くは、フィッツパトリックスキンタイプ(FST)1〜2という、メラニンが少なく赤みや光老化が出やすい非常に色白な肌質です。アジア人の肌(FST 3-4)とは反応が大きく異なるため、座学ではまずポテンザの科学的な特徴から、アルバニアの肌質に合わせたセッティングの構築方法を深掘りしました。
その後のライブデモンストレーションでは、以下の技術的なポイントを具体的に伝授しました。

- シングルニードルとマルチニードルの使い分け: ターゲットとする症状(深いシワなのか、毛穴なのか)に対して、どのチップを選択すべきか。
- エネルギーセッティングの微調整: 照射中の肌の反応をリアルタイムで観察し、いかにして「安全域」を守りながら「最大効果」を引き出すか。
理論だけでなく、実際の照射プロセスにおける「細かな調整の意義」を目の当たりにしたドクターたちからは、非常に鋭い質問が相次ぎました。
2:CynoGlowの理論講義 — なぜ「組み合わせ」が必要なのか

午後は、マイクロニードルRF(ポテンザ)とピコ秒レーザー(ピコシュアプロ)を融合させた「CynoGlow」のセッションです。
単に二つの機械を当てるのではなく、なぜこの特定のエネルギーを組み合わせるのか。その理論的根拠を最初にお話ししました。ここでもポイントとなったのは「アジアとヨーロッパの肌質の差」です。
同じ設定で照射しても、肌質が違えば吸収される熱エネルギーも、回復のプロセスも異なります。安全かつ効果的な治療プロトコルを作るためには、肌質に合わせたエネルギー量や照射時間の精密なセッティングが不可欠です。
3:デバイスや文化の垣根を超えた「共通の思考プロセス」

今回のセッションで特に印象的だったのは、参加したドクターたちの背景の多様性です。 彼らが自院で保有しているデバイスは多岐にわたり、治療に対するこれまでのアプローチも様々でした。
そのため、私は特定の機器の使い方を教えるだけでなく、**「どのような考え方に従って、エネルギーを皮膚に作用させるべきか」**という、いわば美容医療における「思考の方法」を伝えることに注力しました。
機器はあくまで道具であり、それをどう操るかは、医師が持つ物理学・皮膚科学への深い理解に依存します。今回の講義とデモンストレーションを通じて、彼らが自身のクリニックに戻った際、手元にあるデバイスで最高のパフォーマンスを発揮できる「視点」を持ち帰っていただけたなら、講師としてこれほど嬉しいことはありません。
GMIでは、国境や肌質の違いを超え、理論に基づいた安全で効果的な美容医療を世界に広めるべく、これからも教育と研究に邁進してまいります。

遠路アルバニアからお越しいただいた9名のドクターに、心より感謝申し上げます。
