アジア太平洋地域のドクターが集結する「Cynosure Lutronic APAC Summit 2025」に登壇してまいりました。

世界初のピコ秒レーザー「ピコシュア」や、その進化型である「ピコシュアプロ」を世に送り出したリーディングカンパニーであるサイノシュア社。2019年に初めて演者に指名されて以来、毎年この光栄な舞台で発表の機会をいただけることは、私にとって非常に意義深いことです。
1:CynoGlowを「分子細胞生物学」で読み解く
本講演では、当院の基幹治療である「CynoGlow(サイノグロー)」、そして線維芽細胞の活性化と循環改善を目的とした「テンプシュア」についてお話ししました。

特にお伝えしたかったのは、単なる組み合わせの紹介ではなく、「なぜCynoGlowを使う必要があるのか」を分子細胞生物学的な視点で理解することの重要性です。 「流行っているから使う」のではなく、「どのターゲット(細胞・組織)に、どのエネルギーを届けるために、そのデバイスを選択するのか」。この論理的なプロセスこそが、治療の成否を分けるのです。
2:Break out session:ニキビ痕と肝斑、その「実情」を語る
このサミットの醍醐味は、「Break out session」と呼ばれる徹底的なケースディスカッションにあります。 実際の症例を提示し、治療構築のプロセスはもちろん、発生した問題点やその対処法に至るまで、演者同士が鋭く質問し合いながら進める非常に濃密なセッションです。

今回は、以下の2つの難治性疾患について深く掘り下げました。
- ニキビ痕: 組織の変性をいかにして改善し、滑らかな肌を再構築するか。
- 肝斑: 副作用を最小限に抑えつつ、再発させないための精密なアプローチ。
副作用発生時のリカバリー方法まで含めた詳細な議論は、各国の医師たちにとっても極めて実践的な内容になったと確信しています。
3:国境を越える「皮膚の構造」、国ごとに異なる「皮膚の特徴」
人間の皮膚の基本的な構造は、国を問いません。しかし、メラニン量や角層の厚み、環境によるダメージといった「皮膚の特徴」は地域ごとに大きく異なります。今回はこの皮膚の違いによる機器使用方法の教育について、実績が認められ表彰されました。

皮膚の共通性と多様性の両方を深く理解し、目の前の患者様に最適化された治療(テイラーメイドの医療)を提供すること。それが、グローバルな知見を持つ我々医師の務めです。
1年に1度のこのサミットで得られた世界基準のフィードバック、そしてディスカッションの成果を、日々のHILLS GRACE CLINICの診療に凝縮して反映させてまいります。
