台湾で開催された国際的な美容医療学会「AMWC ASIA 2025」にて、講演を行ってまいりました。
この学会は台湾皮膚科学会と併催されるため、非常にアカデミックな熱気に包まれているのが特徴です。今回は会頭のChao Chin Wang先生より直々にご依頼をいただき、モノポーラーRF機器「デンシティ(DENSITY)」を用いた独自の治療法、『Mono-Bi CrossLIFT Technique®(モノ・バイ クロスリフト テクニック)』について解説しました。

1:唯一無二の性能「モノ・バイ同時照射」をどう活かすか
モノポーラーRF治療の世界には、サーマクールを筆頭に多くの機器が存在します。その中で「デンシティ」が際立っているのは、「モノポーラー(単極)」と「バイポーラー(双極)」を同時に照射できる唯一のデバイスであるという点です。

- モノポーラー: 皮膚の深部へ「垂直方向」に熱を届ける
- バイポーラー: 皮膚表面のコラーゲンを「水平方向」に収縮させる
私はこの2つの異なる熱の伝わり方に注目しました。
2:リフトアップを最大化する「方向」の制御
私が開発した『Mono-Bi CrossLIFT Technique®』の核となるのは、熱の「向き」を最適化するという考え方です。顔の構造において、支持靭帯(リガメント)が優位な部位には垂直方向の熱を作用させて土台を固め、皮膚層にはリフティングに最も有利な方向に水平方向の熱を作用させます。

この「垂直×水平」のエネルギーを精密に組み合わせることで、従来のRF機器よりも強力で、かつ持続性の高い小顔・タイトニング効果を発揮させることが可能になります。

1回治療後8週間の結果です。
効果を高く保ちながら、痛みをほぼゼロにすることができるのがこのMono-Bi CrossLIFT Technique®のもう一つの特徴です。特に下顔面(ほうれい線、マリオネットライン、フェイスライン)のお悩みに対して、大きな効果を発揮します。
3:Skin Quality(肌質改善)への深い洞察
また、本学会では「Skin Quality Forum」の座長という大役も仰せつかりました。
現在、世界の美容医療において「Skin Quality Improvement(肌質改善)」は非常に注目されている分野です。単にシミや肝斑を消すといった「点」の治療にとどまらず、小じわや毛穴、そして肌の質感そのものをいかに高めていくか。

座長としてのセッションを通じ、質感改善における最新の知見を共有するとともに、私自身の治療哲学についてもお話しさせていただきました。肌が本来持つ健康的な美しさを引き出す治療は、これからの美容医療においてますます重要な柱となっていくでしょう。

講演のメインは肌質改善ヒアルロン酸である「ボライト(Skin Vive)」と「ピコシュアプロ」の組み合わせ治療です。単独では得ることのできない効果が達成可能であるのがこの組み合わせの強みです。
4:機器の「性格」を捉え、良さを活かしきる
どんなに優れた性能を持つ機器であっても、その特性を理解し、最大限に引き出す使い方ができなければ、真の価値は生まれません。機器はあくまで「道具」です。その道具の性格を深く捉え、医学的・物理学的根拠に基づいてその良さを活かしきることこそが、我々医師の務めであると考えます。
世界各国の学会で発表し、研鑽を積むことで得られた知見は、すべて日々の診療で患者様にお返ししていきます。 「ただ当てるだけ」ではない、理論に基づいたリフトアップ、そして肌質改善治療を、ぜひご体感いただければと思います。
