「第113回日本美容外科学会(JSAS)」にて、招待講演を行ってまいりました。
テーマは、『Skin Rejuvenation(若返り・肌質改善)治療の多様性』。 「若返り」という言葉が一般化して久しいですが、実は「どの細胞を、どうターゲットにすれば最大の結果が出るのか」という問いに対し、明確な指針を持って治療を行っているケースは驚くほど少ないのが現状です。

今回の講演では、私が長年提唱している「線維芽細胞」の重要性に加え、最新のキーワードである『paracrine senescence(パラクリン老化)』について詳しく解説しました。
1:老化は「伝染」する — パラクリン老化の脅威
皮膚の司令塔である「線維芽細胞」が老化すると、単にその細胞が衰えるだけではありません。老化細胞はSASP(細胞老化関連分泌因子)という物質を放出し、あたかも病気が伝染するように、周囲の健康な細胞までも老化させていくプロセスが存在します。これが「パラクリン老化」です。

つまり、肌を若返らせるためには、単に「古い細胞を壊す」のではなく、「老化の連鎖を断ち切り、周囲の環境そのものを改善する」という視点が不可欠なのです。
2:「活性化」か「破壊」か — エネルギー設定の境界線
「パラクリン老化」という複雑な現象を前提にするならば、闇雲に強いエネルギーを照射して細胞を壊せばよいという考えは、あまりに短絡的です。

重要なのは、「どの程度のエネルギーなら細胞を活性化できるのか」と「どこからが細胞を破壊してしまうのか」の境界線を、科学的根拠に基づいて厳格に区別することです。この精密なコントロールこそが、副作用を抑え、最大限の若返り効果を引き出すための絶対条件となります。
3:現時点における「3つの最適解」
現在、この「活性化と破壊のコントロール」を最も効果的に行える治療として、私は以下の3つを提唱しています。
- Sofwave(ソフウェーブ)による Thermal-Thread Technique®
- ピコシュアプロによるフラクショナル照射
- ポテンザ(POTENZA)CP-21チップによる照射

中でも「Sofwave(ソフウェーブ)」を用いた独自の技術は、皮膚を傷つけることなく深部を再生させる、現時点で最良の選択肢と言えます。
美容医療は、感覚で行うものではありません。 「なぜその強さで打つのか」「なぜその機器を選ぶのか」という問いに、常に分子レベルの科学で答え続けること。
HILLS GRACE CLINICでは、学会で発表する最新の理論をそのまま日々の診療に落とし込み、皆様に「科学に裏打ちされた本物の美しさ」を提供してまいります。
